魔法少女も恋してる。 (ページ4)

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4.魔法少女の混乱。ページ4

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平野紫耀プリン大喜び騒動以来、
1ヶ月は会えていない。

そんな私に朗報です！

『おーい、平野くんに会えるぞー笑』

「きたぁ！1ヶ月頑張ったご褒美！」

聞けば、某歌謡祭への出演が決まったらしく
平野紫耀が居るのは、ほぼ確定。

『ただ明日は朝から仕事だからな笑』

「うげぇ、でも生き甲斐あるから大丈夫」

なんて話をしたら次の日の朝、
早速会えちゃうんだから。

引き寄せのなんちゃらって本当にあるんだ！

魔法みたいで感動…！

「えぇ…」

しかし、引き寄せ度が足りなかったのか、
少し人の多いエレベーターの端と端。

そして私はいつもの衣装とは真反対の、
ゴリゴリにストリート系の私服姿。

しかも、
魔法少女・AA法第八条、私服姿の時は身内や関係者以外とは接触禁止。

という、事務所から私に課せられた鬼畜ルールのせいで会話もできない。

神様の意地悪をこんなところで受けるとは…。

そんなことを考え、若干不機嫌になりながらも、
なるべく平野紫耀にバレないようにと、
入り口付近で俯いていた時。

こういう時に限ってバレて、
とんとん、と肩を叩かてしまう。

『お久しぶりです！Aさん！』

振り向くと、
いつの間にかそこには平野紫耀しかいなくて、

その瞬間、
初めて自分が魔法少女・AAであることを恨んだ。

「人違いです」

こう言うしかないから。

その後はもうほとんど涙目で平野紫耀の次の言葉を
待っていたけど、

『…じゃあ知らないフリしますね！笑』

笑顔でそう言われて、
一瞬で頭が真っ白になった。

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