魔法少女も恋してる。 (ページ3)

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3.魔法少女の噂。ページ3

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そんな会話をした次の週。

私は再び平野紫耀と顔を合わせることに。

「先週はぶつけてしまいごめんなさい！」

だがしかし、
90度頭を下げての顔合わせだ。

おかげで全然、
目の前にあるはずのご尊顔を拝めなくて最悪。

『いえいえ！気にしてませんよ！』

「これ、お詫びです！」

そしてようやく顔が見れる！

といったところで、
例の詫びスイーツを渡さなくてはならなくて、
また一礼。

このスイーツの正体は、私やスタッフの間で
ステッキぶつけたひと専門店として名高いお店の、
超高級プリンである。

『えぇ！あの噂本当だったんだ！？』

「えっ、噂ですか…？」

それを渡した途端、
あまり聞いたことの無い平野紫耀のでかい声が
頭上から飛んできた。

普通にそのでかい声にビビって顔を上げると、
目を真ん丸にして驚いてる平野紫耀が…。

うわ、可愛い！！！

…なんて考えている場合では無い。

噂って何ですか、
平野紫耀に知れ渡る程の噂って何ですか！？

『そのステッキが当たったら高級プリンが貰えるって先輩から聞いて、楽しみにしてたんです！』

「…えっ？笑」

『ははっ笑』

思わず口角が上がる私と、
隣で爆笑しているミナト。

これが周りを一瞬で笑顔にさせると噂の、
平野紫耀パワーってやつか。

魔法少女の何倍も素敵で泣ける。

「あの、メンバーさんの分もありますので皆さんでぜひ！」

『うわぁ、ありがとうございます！俺に当ててくれて！』

「えぇ…？笑」

『はははっ笑』

ダメだぁぁぁぁ！

これ以上話してると思わず可愛いって口走っちゃいそう！

「では！失礼します！」

『はい！ありがとうございます！』

『……うわやべぇ、ガチで高そう！』

「もう、マジで可愛い…泣」

『俺もちょっと好きになったわ笑』

「でしょ？！」

もちろん今回は詫びプリン兼、
推しへの献上プリンなので、
しっかり自費で払いましたとさ。

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