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砕けんように。 亜生視点 ページ2

帰ってから兄ちゃんにるあのことを全部話した。俺が少し泣きそうになっても、ゆっくりでええんやでって、話を聞いててくれた。



「るあって……蓮と付き合ってた子やろ? 確かにモテてたなあ……すごい一途だって噂になっとった……」

兄ちゃんは少し考えて、真剣な顔つきで俺に言った。






「押してみろ。お前ならいける」






……兄ちゃんが突然わけわからん事を言い出した。お前ならいける? どっから出たんやその自信……


「理由はハッキリ言えん。やけど、るあさん一途やけど、お前だって一途やん! ずっと好きやったんやろ? 想いぶつけたら、お前の想いの強さがあれば川西さんやって怖くない!」



兄ちゃんらしくない……根性論? どんだけ一途に思われたって好きな人は変わらんって……




「すぐじゃなくてもええ。でも早よしないと川西さんに取られるで。好きなんやったら当たって砕けろ!」


砕けちゃ駄目やけどな……




頑張るか……当たって砕けろ……砕けんように!

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作者名:くんかる | 作成日時:2018年12月27日 14時

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