4/29【中原中也誕生祭】 ページ15
中「ア〜〜…つっかれた…」
退社後、自室があるポートマフィア専用のマンションへと足を運ぶ。今日はいつにも増して散々な日だった。部下の失態、青鯖の嫌がらせ、押し付けられた書類の山、糞鯖の嫌がらせetc…あれ、後半全部太宰のせいじゃね？まァ、それに関しては日常茶飯事なんだが今日ぐらい自制は出来なかったのか。何故そう思うのかというと、一応今日は俺の誕生日だからだ。首領、姐さん、部下達に貰った誕生日プレゼントを落とさないように部屋の鍵を開ける。
『お帰り中也』
中「………は………？」
そこに居たのは片手に菜箸もう片手にボウルを持ったクッキング中の幹部殿が1人(エプロン付き)。頭が軽く混乱しているのがよくわかる。これ和えたら出来上がるから一寸待っててなと言いながらキッチンに戻る兄さん。？が飛び交いながらもリビングに行くとテーブルの上には小料理屋を彷彿とさせる料理の数々。兄さんこんな料理出来たっけ？？
『クッ◯パッド先輩に教わった』
中「軽々心ン中読むのやめてくんね？」
出来た、と満足げな声と共に料理を俺の前に置く。促されるままソファに座ると、兄さんも同じくソファに座る。
中「な、なァ兄さ『中原中也くん』は、はい」
『誕生日おめでとう』
嬉しさからか自然と唇が弧を描く。後プレゼントと取り出したのはペトリュス。しかも八九年物が二本。
中「い、一体いくら…『ん？200万』ほ、ほげぇ…」
目玉が飛び出る程馬鹿高い葡萄酒が二本。こんな豪華なプレゼント貰ってもいいのだろうか…しどろもどろしていると、後もう一つプレゼントがあると付け足す兄にもういい！と焦りながら答える。が、その努力虚しく隣に座る兄さん。ス…と陶器のように白い兄さんの手が俺の頭に触れる。兄さんが褒める時にする仕草だ。
『生まれて来てくれてありがとう』
胸が熱くなるのと同時に目頭も熱くなる。其処には俺の好きな兄さんの笑顔。
『泣いてる？』
中「ッ泣いてねェよ！！」
それをきっかけにけらけらと笑う兄さんをジト目で見つめるが、あまりにも楽しそうな兄の姿に俺も吹き出す。中也にとっていい一年になりますように、と囁くこの人にこれからも付いていこうと静かに心に誓った。
Happy Birthday 中也！
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なに - 読みやすくて3作品夢中に読んじゃいました！すごく続きが読みたいです！一年前の作品ですがよければかいていただきたい！！！ (1月1日 23時) (
レス) @page34 id: 609d62ddb9 (このIDを非表示/違反報告)
三斗(トリップ願望者) - ぇ…終わっちゃったんですか・・・？続きかければ書いてください！絶対読みます‼ (2022年7月11日 22時) (レス) @page35 id: 9ad11557a3 (このIDを非表示/違反報告)
Rio - 無理はなさらずがんばってください！！ (2022年3月7日 22時) (レス) @page35 id: 663ca84b4d (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - 頑張って下さい!!更新待ってます (2022年1月22日 13時) (レス) @page35 id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
あの - 更新頑張って下さい！応援してます！ (2022年1月7日 19時) (レス) @page35 id: 347eae7089 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まっぽ | 作成日時：2018年1月8日 23時
