嫁 ページ28
≪水柱 冨岡 義勇 視点≫
「冨岡さん、すみません
もう大丈夫です。
ありがとうございました」
しばらくして泣き止んだ漣だが、
心地がよいため離しがたい
「冨岡さん?」
残念だが漣を離す
「漣、お前しばらくここに住め」
「え…?」
「その足では自力では帰れないし、
そもそもお前は帰りたくないのだろう」
「……」
俺の言葉に無言になる
「気のすむまで暮らせ」
「あ…ありがとうございます」
深々と頭を下げる
それから一緒に粥を食べていると
「義勇ちゃん!!今日のっ、……っえ!も、もしかして!!」
近所の世話焼き女将がやってきた
「義勇ちゃんのお嫁さんっ!!
まぁー!まぁー!しかもこんっな別嬪さん!!
みんなにも知らせなくっちゃっ!!」
勢いそのままに走り去っていく
「え、お…お嫁さん?え…私ですか??
冨岡さん、否定しなくていいんですか?」
「俺は話すのが苦手だ」
「え、でも…」
心配そうにするお前には悪いが
『義勇ちゃんのお嫁さんっ!!』
そう思われるのは悪くない
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作者名:りん | 作成日時:2019年11月19日 22時