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≪水柱 冨岡 義勇 視点≫


「冨岡さん、すみません
もう大丈夫です。
ありがとうございました」



しばらくして泣き止んだ漣だが、
心地がよいため離しがたい



「冨岡さん?」



残念だが漣を離す



「漣、お前しばらくここに住め」


「え…?」


「その足では自力では帰れないし、
そもそもお前は帰りたくないのだろう」


「……」



俺の言葉に無言になる



「気のすむまで暮らせ」


「あ…ありがとうございます」



深々と頭を下げる
それから一緒に粥を食べていると


「義勇ちゃん!!今日のっ、……っえ!も、もしかして!!」


近所の世話焼き女将がやってきた



「義勇ちゃんのお嫁さんっ!!
まぁー!まぁー!しかもこんっな別嬪さん!!
みんなにも知らせなくっちゃっ!!」


勢いそのままに走り去っていく



「え、お…お嫁さん?え…私ですか??
冨岡さん、否定しなくていいんですか?」



「俺は話すのが苦手だ」



「え、でも…」



心配そうにするお前には悪いが

『義勇ちゃんのお嫁さんっ!!』


そう思われるのは悪くない

鮭大根→←心地よい



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作者名:りん | 作成日時:2019年11月19日 22時

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