雨 ページ22
≪漣 A 視点≫
唇が触れる寸前
ドンっ____
両手で煉獄さんを突き飛ばした
「す、すみませんっ!
ごめんなさい!!!」
そう叫んで走る
やだっ!
早く!
早く、不死川さんに会いたい!!
どしゃ降りの雨の中、不死川さんの屋敷に向かって走る
「っは、はあ、っきゃ!」
ぬかるみに足がとられ顔から地面にこける
「っ…、痛い」
腕や足からはひりひりと痛み、じわーと血が出てくる
顔も服も泥だらけだが、このどしゃ降りおかげでゆっくりと洗い流される
痛い、寒い
近くにある店の軒先で雨宿りをしよう
「くしゅん」
この雨だからか人通りはなく
自分の息づかいと雨の降る音しか聞こえない
先程吸われた首に手がいく
不死川さんにされたときは嫌じゃなかった
「不死川さん」
私はきっとあなたが好きです
「実弥さん」
「実弥さん」
いつか名前で呼べるかな
「おい、大丈夫か」
目の前に傘を差す不死川さんがいた
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作者名:りん | 作成日時:2019年11月19日 22時