検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:43,157 hit

313 ページ18

そんな俺らの様子を見とった智衣ちゃんはクスクス笑いながらAちゃんに近づくと

スマホの画面見せてバイバイって手を振った

そん後俺を振り返って



「仕事やし行くね」



って言うから



「ごめん」「めっちゃ助かった」



って頭下げたら



「何もしてへんやん」



って笑顔で手ぇ振って部屋から出て行った


その智衣ちゃんと入れ代わるように看護師さんがワゴンみたいなん押して入ってきた


オカンくらいの看護師さんは



「着替えてもらうしちょっと出とってね」



って俺に言うたかと思たら

一人部屋やのにカーテンをシャーッって閉めてもた


俺はしゃあないから廊下に出て

ドア横の壁にもたれて立つ


病院の廊下はちゃんと暖房が効いとるはずやのに

ブルっと体が震える

ふーっと大きく息を吐いて

俯いたまんま自分で自分の腕を摩る


寒さで大きく体が震えた気がしたけど

腕もそれを摩る手も

小刻みに小さく震え続けとって

それを止めたてひたすら腕を摩り続けた



「どうぞ」



って中から看護師さんが顔出して俺を呼ぶ声に顔を上げた

314→←312



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (65 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
280人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:UTA | 作成日時:2019年11月2日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。