あげない59 ページ16
ふと目を開ける。
なぜ倒れたのか、まあ過労というか寝不足というか。
あとストレスかなそんなとこだろう。
ふと目に入った窓はもう真っ暗だった。
夜の九時をとっくに回っている。というより、もう十時になりそうだった。
そう告げたのはベッドの横に座る佐賀美先生だった。
「しっかり休めよー、あと朔間零にお礼言っておくといい。あいつが運んできてくれたんだ」
零君に迷惑かけちゃった。
バカだなあ私。体調管理もできないなんて。
「素性を全く明かさない謎の歌姫、仕事再開とかなんとか騒がれて大変かもしれないけど、まあ頑張れ。力になってやれることならいくらでもしてやるから。な、人1」
「佐賀美、先輩……」
この人とは一緒にインタビューをして以来、色々と世話を焼いてもらっている。
あのインタビューは先輩は引退前だったか後だったか。
なんか音楽界最大の二人とかっていう特集で組まれていた気がする。
「今はツキノ芸能事務所だったか?」
「はい」
「お前が学院で楽しそうにしてる姿を見て、なんとなく安心した」
「ありがとうございます……?」
「なんで疑問形なんだよ」
そう言って先輩は笑う。
「まあ今は音楽も楽しめてるみたいでよかったよ」
先輩は目を伏せた。
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ゆうくんのストーカーのストーカー - す、すごいとこで止めるじゃねぇですか...面白いです!更新頑張ってください!無理の無い程度で良いので! (2018年4月8日 6時) (レス) id: c392d9b03c (このIDを非表示/違反報告)
凖様大好き - 面白かったです!続き待ってます。 頑張ってください! (2017年8月4日 14時) (レス) id: 3dc5b5c194 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しらうお。 | 作成日時:2017年3月21日 0時