死後、第２ステージは横浜で。

死後のレポート２０ ページ20

どーしても気になる事があったので聞いてみる


『…あの、私もその、探偵社？に同行しても大丈夫なんですか？』

そう、これ
今日は入社試験だし、
一般人の私が行っていいの？
…あれ、そもそもなんで太宰さんは私を…


「ふふ、私に任せておけば万事大丈夫！
何故なら私は太宰…」

無視されたァ…
うん、如何でもいいね貴方の笑顔の前なら！
…この流れは、そろそろ…



「社の信頼と民草の崇敬を一身に浴す男なのだから」


次元構わず女性からの熱烈な愛も浴していらっしゃいますよね！








「こんな所に居ったか太宰！！」


ほぉら来た、理想だぁいすきの国木田さん
今日も八時出勤ですか？お疲れ様です結婚しましょう毎日味噌汁作ります

顰め面の彼が太宰さんにズンズンと歩み寄る



「この…ッ包帯無駄遣い装置がぁぁ！！」


あんまりの気迫にビビって私と敦君が仰け反る



「んなああああ？！
……ッ国木田くぅん？！今の呼び名やるじゃないか…ッ！」


くぐもった声の太宰さん
包帯無駄遣い装置？！！…ちょっと傷ついた。
なぁんて原稿用紙のテロップが見える
大丈夫よ、私は貴方を愛す



「なぁにが社の信頼と民草の崇敬を一身に浴す男だ！！お前が浴びてるのは文句と呪いと苦情の電話だ！！」


そうそう、そうなんだよねー
うふふ、どうしよう涎でそう

恍惚とした笑みを浮かべてると
敦くんに話しかけられた



「あのぅ…これ何時もの事なんですかね…」
『…あー…私も知り合ったばかりで…』
「え？！そうなんですか？！」
『はい。えぇと…敦さん、でしたっけ』

うん、まだ私名前知らない設定なんだよねー


「そうです…あの、お名前は…？」
『松本Aです』

さて、どうくる…？！



「松本さんって、お幾つですか？」


名前呼びならずーー!!
…知ってましたよ。うるさいな
あれ、でも鏡花ちゃん呼びしてたよなぁ
年下だから？っじゃあ…!!


『じゅ、17です！！』
「あ、僕の一個下なんですね」

そう、そうだよ敦くんだからさ！！
あの、うん！！


『歳上ですか？！敬語外しても…！』
「え、でも…」
『年功序列大事ですし！』

年功序列？知りませんただ親しい関係を築きたいだけだ。さぁ、タメ口を…！




「じゃあ外すn「おおそうだ、太宰の馬鹿を相手にして1分も無駄にしてしまった。探偵社に急ぐぞ」


「なんでー？」
「爆弾魔が人質をとって探偵社に引き篭もった」




皆の顔が一気に引き締まる
…私を除いて




…国木田さん、恨みますよ

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