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部屋へ招き入れ、近くにあった神杖を預かり私の神杖と共に扉の横に立てかけた。

 寝かしておくのに邪魔そうな装飾品も外させてもらい、棚の上に置いた。


 白いタオルを水に浸し、体中に沢山の血をふき取っていく。

顔の切り傷。 腕の刺し傷。 あぁ、こんな火傷まで。


 多々ある傷口に薬を用い、治療を施してくが一つだけ薬ではどうしようもない傷を見つけた。


 腹部にある大きな傷。 少し右にずれているとはいえ、背中にまで貫通しているそれはとても痛々しい。

 大部分の出血がこの傷だろう。 他の傷には致命傷になりそうなものは見つからなかった。



 こうしているうちにもシーツに染み出していく血液。

はやくなんとかしなくては助かるものも助からない。

慌てた私は転びそうになりながらも神杖をひっつかむことに成功した。

 その時に私の神杖についた装飾品が、シャランと音をたてた。

銀色の杖の先には細い輪のようなものがついており、それにからみつくように下へ垂れたツル。 そのツルには赤い花弁がついており、ちなみにこれは牡丹の花弁だ。


 青年の前でその杖を強く握り、魔力を込めた。


 淡い緑の光が青年を包み、流れ出していた血液はぴたりと止まる。

生憎治療系の魔法があまり得意ではない私では、止血程度しかできないが。

 それでも血が止まれば私には医学の覚えがある。 とにかく止血を完了させなければならない。
 

・3→←*初めまして



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アリサ(プロフ) - 彩星さん» で、できるかぎり更新していきます! (2014年10月29日 19時) (レス) id: 956d2a8dca (このIDを非表示/違反報告)
彩星 - だって面白い作品だからつい興奮してしまって、頑張ってください!毎日確認します! (2014年10月24日 23時) (レス) id: 0e7062ca6e (このIDを非表示/違反報告)
アリサ(プロフ) - 彩星さん» そ、そう言っていただけると、とても励みになります! (2014年10月21日 19時) (レス) id: 956d2a8dca (このIDを非表示/違反報告)
彩星 - やべー、続き気になります! (2014年10月16日 0時) (レス) id: 0e7062ca6e (このIDを非表示/違反報告)
アリサ(プロフ) - 憐(紅の瞳)さん» 頑張りたいと思います……! (2014年10月5日 10時) (レス) id: 956d2a8dca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アリサ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2014年7月25日 17時

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