【マギ】大好き、愛してる。 ４【カシム】

１１９　もっと、もっと、もっと　　カシムside ページ16

アリババは＿＿＿＿考え始めたんだ。




どうしようもないこの”違い”をどうにかしないと、って・・・


思い始めてるんだ。

考え始めてるんだ。








『悲しい。』




「悲しい」か・・・。



そんな風に俺は受け入れればよかったのかな・・・。




どんなに、どんなに手を伸ばしても＿＿＿＿









＿＿＿＿＿＿＿こいつと一緒になることには、


＿＿＿＿＿＿＿なにもかもを、同じになることはできないんだ。






その”違い”をちゃんと受け入れて、それが『運命』なんだ。って受け止めて、


別々の場所でも、



全く違う、天と地の階級でも、



自分の一生を精一杯真っ当に生きてれば＿＿＿＿＿＿＿









もっと違う人生を歩んでたかもしれない。


もっと幸せになれたかもしれない。


もっと仲間に出会えてたかもしれない。


もっとアリババと一緒に居れたかもしれない。






もっと、もっとAを愛してやれたかもしれない。









俺の頬に、涙が伝った。









カシム「それを俺は＿＿無理矢理、力ずくでお前と同じ場所へ昇ろうとしてた・・・ッ！！」









嗚呼。


こんなに感情を露わにしたのはいつぶりだろうか。

本気で悔やんで、後悔して流した涙は、いつぶりだろうか。

いや、初めてかもしれない。









・・・・・あ、
・









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「別れ」の時が＿＿＿＿＿迫ってるみてぇだな・・・・。

１２０　お別れなんて、→←１１８　それが、運命だから。

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
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