１１５ 光 アリババside ページ12
Aは・・・ずっと、俺たちへの幸せを願ってたのか。
俺たちが、幸せでいられるように。
俺たちが、将来幸せに暮らせるように。
俺たちが、前を向いて真っ当に生きられるように。
俺たちが、ずっと仲間でいられるように。
それを一生懸命俺たちに伝えたAは今、泣きじゃくってる。
カシムとの仲がどんどん悪くなってるのを、いつもいつも凄く悲しそうな顔で見て、
いつもいつも止めに入ってくれた。
カシム「・・・Aが運命を恨むのが痛いほど分かる・・・。」
あ「・・・？」
カシム「アリババ。お前には、あの優しい母親と王族の血が流れてる。
そして俺には・・・ロクでもねぇクソ親父の血が流れてる！
不公平じゃねぇか！！！
生まれた時からどう生きるかなんて決められてるなんてよ！！
だから、俺は決めたんだ・・・！！
その俺の『運命』に復讐してやる、って・・・！！」
あ「カシム・・・！！運命を恨んだところで、自分が得することなんて何もないよ・・・！！！」
カシムの体から、大量のルフが俺に襲いかかる。
ルフは、身を闇に染めていた。
黒い槍となったルフは容赦なく俺に突き刺さった。
それと同時に流れ込んでくる、カシムの気持ちや思ってたこと。
『お前だけが、いつも光の中で生きていた！！いつも、いつも、いつも！！』
アリババ「・・・・・違う・・・。」
手を握った。
そこから、白いルフが溢れ出す。
ﾋﾟｨｯ
心地よい、鈴が転がるような鳴き声をあげた。
ｶﾞｯ!!
俺は力いっぱいカシムを殴った。
あ「アリババっ！？何やって―――――」
アリババ「違うッ！！！」
Aの言葉を遮って、俺は声を張り上げた。
カシムが頬を手で押さえながら立ち上がった。
アリババ「俺はそんな綺麗な人間じゃねぇよ！！お前が思い浮かべてることをしてた時だって、
王族だの血だの考えたこともねぇ！！
ただ毎日、必死に頑張ってただけだ！！
そりゃあ、惨めな日もあった。
汚ぇこともやった。
自分が情けねぇことを何回も繰り返した。
それを、てめぇの都合のいいように、勝手に決め付けるんじゃねぇッ！！！」
カシム「ッ！！」
届いたかな、俺の声。
１１６ 違い カシムside→←１１４ 大嫌い。でも、憧れてた。
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アニオタ☆ - 最後すごく泣きました (2014年12月25日 12時) (
レス) id: bc8da3bdd9 (このIDを非表示/違反報告)
みずあいす - 号泣して、目が腫れましたwwwティッシュの量がwwwヤバイ……w (2014年8月29日 9時) (レス) id: aa9162c60f (このIDを非表示/違反報告)
水桜(プロフ) - これ号泣しますね…もう涙止まらなくて困りますw僕、カシム大好きなので最後死ななくて嬉しかったです(笑) (2014年6月17日 15時) (レス) id: 0b5400b7b5 (このIDを非表示/違反報告)
あいころん - 私も、最後泣きました(;-;) (2014年5月25日 7時) (レス) id: 584cb45900 (このIDを非表示/違反報告)
紀覇(プロフ) - 泣きました・・・号泣ですんｗ (2014年2月22日 10時) (レス) id: e4aec8214e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嘘つき黒鷺†* | 作成日時：2013年7月20日 15時
