第284話 ページ5
》ガガガガッ《
四人「「────!!」」
私が出てきたばかりの。
スパルトスさんとヤム姉さんのいる部屋の扉が
煙をあげた。
・・
スパルトスside
スパ「こ、ほ…っ
ピスティ!!」
Aと入れ替わるように現れた男は私達が防ぐ隙もなく扉を破壊した。
そして
腕にはピスティ。
?男「?? Aちゃんは…?」
?女「先ほどは確実にいましたよ?」
スパ「……クトゥー・スラっ!」
?男=スラ「スパルトスさん!Aちゃんはどこですか?」
以前、市場で偶然会ったときにそうしたように、私に笑顔を向ける。Aの苦手な、笑顔だ。
いや、それより。
クトゥーはAを探している。何の目的でAを欲するのかもわからないのに(判ったところで渡すはずがないが)、私が易々と彼女の居場所を教えるわけはない。それは彼自身も分かっているだろう。
とすれば 自力でAを見つけに行くだろう。まだこの近くにいるはずであろうAを。
スラ「ピスティさんも教えてくれないんですよ」
?女「……探しに行きましょうか?」
彼の隣にいるのは彼の母親だと思っていた女性。シンドリアに合う大らかな笑い方をしていたあの人の面影はない。
ヤム「…Aちゃんを傷つけた魔導士ね」
?女「先程の市場での一件のことでありましたら私ですよ?((ガッ
っ“ボルグ”?」
ヤムライハ殿が、女が言い終わる前に水魔法を浴びせた。
ヤム「……腕が良い魔導士だと見受けたわ
だから
――――天才魔導士と手合わせさせてあげるわよ!!」
?女「っあ、“アスファル・リーフ”っ!!?」
壊れた壁から魔導士が二人、
片方は広い戦場を求めて
一方は逃げ道を求めて
飛び出していった。
スラ「…怖いね
それで、スパルトスさん――――」
ギィンッ!!
私の一撃を止められた。
ピスティを取り返そうとしたものだったが失敗だ。
だが槍に短剣で対抗しようとは甘い。
続けて突こうとして、スラがピスティを楯のように掲げたために動作を止める。
スラ「…“普通”、八人将に勝てるとは思いません
あ、Aちゃん」
―――――――――っ!!
バラバラになった扉の向こうにアラジン達と並ぶ彼女の姿が見える。
A「ピスティさん……」
その表情に、良い予感はしない。その武器を持たぬ両手に、何をするかは簡単に推測できる。
来てほしく、なかった。A。
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カルティ(プロフ) - 凛さん» 長らくお待たせしてます。凛さんのコメントに、本当に救われます…!凛さんに宛てる心づもりで書いていきたいです。どうぞ、今後もよろしくお願いします!! (2020年5月2日 18時) (レス) id: 8b553715eb (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 更新ありがとうございます。このお話が大好きで、ずっと楽しみにしていたので、とても嬉しいです!続き楽しみに待っています。 (2020年4月26日 0時) (レス) id: 119aca1ca3 (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - 幽さん» 幽さん、コメントありがとうございます。温かい言葉に支えていただき、今日更新に至りました。これからもお待ちいただけたら嬉しいです!これからもどうぞよしなに。 (2019年11月30日 18時) (レス) id: c008cc11a5 (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - 夏澄さん» 夏澄さん、ありがとうございます!更新しました!!読みやすいと言っていただけて口が緩むのが抑えられません…!読みにくさを気にしてるので本当にうれしいです。今後もどうぞよしなに〜。 (2019年11月30日 18時) (レス) id: c008cc11a5 (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - Msさん» Msさん、ありがとうございます!落ちは最後まで明かしませんので、どうぞこれからもよしなに。マスルールとももだもだできるといいなと思ってます(笑) (2019年11月30日 18時) (レス) id: c008cc11a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カルティ | 作成日時:2015年7月30日 19時