第298話 ページ19
しまった…!
ジャ「…ピスティ!いつから目を覚まして……!」
ピス「ジャーファルさん……」
A「ピスティさん!大変、お顔が真っ青…!ジャーファルさん、お医者さまを…」
ジャ「ピスティ、これは!」
A「ジャーファルさん?」
皆様は、おわかりだろうか。
ピス「さすがに、さすがにジャーファルさんでも、」
窓の下で縛られたAさん。
床にへたりこむその身体。
かたく絡まった赤い紐。
その紐の根元には、私の手。
ピスティの頭がはじき出した答えは、
ピス「ケガしてる女の子を…、Aたんを…、
縛って言い寄るなんて極悪非道……!!」
予想通り、最悪である。
ジャ「ちょっと待ちなさ……!?」
「「「「 なん だって/ですって !!? 」」」
医務室の扉が開くが早いか、会議中のはずの全員がなだれ込んできた。
ヤム「傷心のAちゃんに、そんな、そんな…」
アラ「アリババ君、修羅場ってやつだね」
アリ「うっ、修羅場どころか事件現場だな…」
シン「お前、見舞いにいくだけだって言ってたよな…!?」
シャル「ジャーファルさんそういう嗜好とか…マジで…」
ピス「今更、ほどいたって後の祭りなんですからぁ!!」
あっという間に「犯罪者をとりかこむ」図の完成である。嘘だろ。
ジャ「最悪な誤解だ…!」
A「なにか皆さん誤解をしていらっしゃるのでは…!」
Aさんもさすがに気付いたようだ。彼女の本人の助け舟なら、と振り返り―――、慌てて目をそらした。
…ほどこうとしてさらに絡まって…紅潮して…なぜそんな光景に!?
180度の振り返りを2回繰り返せば、360度。
つまり一回転しただけで、なだれ込んできた仲間の眼前に再度さらされる。挙動不審な私に、視線がさらに鋭くなっている。
前には仲間の冷たい視線、後ろには目に毒。
おい誰だ「今日から七人将か…」とかいったのは!
半ば弁明を諦めた瞬間だった。
「いや、待ってください!」
助け舟だ。
白龍「ジャーファル殿がそのようなことをするとは到底考えられません…!」
マス「なんか事故じゃないんすか。」
ジャ「白龍くん、マスルール…!!」
もつべきは、他国との良好な関係と冷静な後輩か!
ジャ「そうです!単なる、」
モル「ジャーファルさん、とりあえず拳1回いいでしょうか」
シンドリア非常事態の中、私は意識を失うこととなった。
―――
白龍(魔王だ…)
マス(…242話に既視感)
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カルティ(プロフ) - 凛さん» 長らくお待たせしてます。凛さんのコメントに、本当に救われます…!凛さんに宛てる心づもりで書いていきたいです。どうぞ、今後もよろしくお願いします!! (2020年5月2日 18時) (レス) id: 8b553715eb (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 更新ありがとうございます。このお話が大好きで、ずっと楽しみにしていたので、とても嬉しいです!続き楽しみに待っています。 (2020年4月26日 0時) (レス) id: 119aca1ca3 (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - 幽さん» 幽さん、コメントありがとうございます。温かい言葉に支えていただき、今日更新に至りました。これからもお待ちいただけたら嬉しいです!これからもどうぞよしなに。 (2019年11月30日 18時) (レス) id: c008cc11a5 (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - 夏澄さん» 夏澄さん、ありがとうございます!更新しました!!読みやすいと言っていただけて口が緩むのが抑えられません…!読みにくさを気にしてるので本当にうれしいです。今後もどうぞよしなに〜。 (2019年11月30日 18時) (レス) id: c008cc11a5 (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - Msさん» Msさん、ありがとうございます!落ちは最後まで明かしませんので、どうぞこれからもよしなに。マスルールとももだもだできるといいなと思ってます(笑) (2019年11月30日 18時) (レス) id: c008cc11a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カルティ | 作成日時:2015年7月30日 19時