【マギ】 シンドリアの市場の少女は魔導士でした6

第240話 ページ8

………神官が頭の後ろで手を組みながら入ってきた。
邪魔だとは思いつつも弟に心配させていては悪いので返答する。

紅炎「…ただの調べものだ。気にしてくれるなと伝えてやれ。(ぱらっ

……トルメス……トルメス…」

自分の用が済んだところで書物に向き直る紅炎。



ジュ「は?
何であの国なんか調べてんだ?」

紅炎「……は?




　……知っているのか!?(がたがたっ」





思わず立ち上がり詰め寄る。

ジュ「え、あれだろ、
俺が船でシンドリアに行ったときに天気悪くて進めなくって、停泊したちっさい島国だろ?
っおい!?服掴むな!」

紅炎「どこにある島だ!」

ジュ「しっシンドリアと煌の真ん中ぐらいだったと思うけど…知りたかったら航海図でも見れば?」

紅炎「わかった!」

ジュ「あっちょっ…片付けろよ!」


紅炎が一心に走っていってしまい,散らばされたままの書物を拾い上げながら,ジュダルはため息をついた。

ジュ「はー。
あんな『鎖だらけ』で『腐りだらけ』な国、アル・サーメンぐらいしか興味ないと思ってたのになぁ。」





・


同時刻
紅明side

青秀「まだ書庫にいるみたいっす」

…またか。

兄王様の眷属である部下に居場所を問うと、やはり。

紅明「最近の兄王様はどうしたのやら…」

青秀「さっぱり解りません。

…実は俺の弟もあの国から帰ってきてからどうも様子が可笑しいらしいんすよ」

青舜までが?
初耳のことについ頭を掻く癖が出てしまう。

忠雲「まさかとは思いますが、何らかを仕組まれたのでは…?」


ここ数日,私達は真剣に悩んでいる。
兄王様があの調子では部下だって相当狂うのだ。側近だけだが。

…紅覇も紅玉も白瑛殿も少し変わったと聞くし。異文化に触れて良い影響が,という感じではなく,雰囲気が変わったと。

もし忠雲の予測が的中していたら……,

思わず息を飲む。

顔を歪ませながらも青秀に礼を言い,部屋の扉を開けた


その瞬間。


三人「「………!!?」」



え。

え?!


……えぇ?!

青秀「今すげー速さで廊下を走ってったのって…」


兄王様ですよね…!?


紅炎「おぉ!ここにいたか紅明!!!航海図を探しているのだ。
少し手伝え」

紅明「どうされたんですか!恐い!本当恐い!!ぅわ引っ張らな……!!」




〜割愛〜




―――――――――――

長らくでした！
更新遅くて申し訳ありません・・・。

本編２話と短編と日常編の更新します!!!

12･28

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