第238話 ページ6
──そしていつもの鍛練やらが再開された,その数日後。
ヤム「Aちゃんこれならどう?!」
彼女達は『魔力の譲渡魔法』を完成させるべく,研究室に籠っている。
ヤムライハは皇子らの滞在中も研究していたかったのだが,万一のことを考え中断していたのだ。
A「やってみます」
Aは受け取った何度も書き直した箇所のある魔法式のメモ書きに目を通すと,早速中庭へと向かった。
なぜ中庭なのかというと…
アリ「つっかれた……」
白龍「……っ」
シャル(何で俺が魔法の…)
被験者が豊富だから。
三人は朝食の直後から何度も魔法の実験に参加させられている。
A「失礼します。一応できたかもしれません!」
ぱっと顔を上げる少年二人と,顔を振る青年。
…実は最近,シャルルカンはAと距離をおいている。
どうやら見合いの前後の出来事を引き摺っているらしい。
今はさておくが。
アリ「ま、また曖昧なんですね。
今回は俺から受けますよ、その魔法」
降ろしていた腰を上げると,Aに向き合うように立つアリババ。
魔力が随分減っているのか,少しよろけた。
A「失敗して爆発とかはないですけど、さっきみたいに魔力を減らしてしまったらすみません。
絶命はあり得ないそうです。」
では始めます,とAがヤムライハから借りた杖を構える。
刹那。
A「……っ!?」
アリ「ぉおお!」
刹那,Aさんが座り込み,アリババが目をこれでもかと言うほどに開いて叫んだ。
周りには何が起きたか全く判らない。
白龍「A殿魔力切れですか?!立てますか?
よ、良かったら俺の肩使っ」
ヤム「いっ今の!! ちょっとアリババ君、今どんな気分?」
びゅんっと言う効果音が似合うようなスピードで、端の方で観察していたヤムライハが慌てて飛び出してきた。
アリ「とりあえず元気百倍って感じです…!
さっきあれだけ金属器使ったのに、……ほら、まだアモール・ゼルサイカができます!」
ヤム「……った…っ。
Aちゃんっやった!!(ぎゅうう」
A「お、重いです…
…完成したってことですよね!?」
Aは白龍に体重を預けながらも,真偽を確認しようと、きらきらした目でヤムライハを見つめている。
答えは勿論
ヤム「ええ!ええ!!」
《『魔力の譲渡魔法』完成。》
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唐突ながら新章突入です!!
長らく更新できず申し訳ありませんでした…
これからも読んでくださるとありがたいです。
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魂魄 - 更新がんばってください、楽しみにしています!! (2015年7月30日 13時) (レス) id: 069bd89ccf (このIDを非表示/違反報告)
けーじろー(プロフ) - 夢主ちゃんはこれからどうなるんですか?それに、夢主ちゃんの過去も凄く気になります!これからも頑張って下さい♪ (2015年7月23日 21時) (レス) id: eb19431c53 (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - ルキアさん» →結構ヤバいです。 市場の辺りで騒ぎになりました。 実は、次の更新で規模はあまり大きくなかったことを追記する予定だったので,「る…ルキアさん,とっても鋭い…!」って画面の前ですごい顔してました(裏話)(笑) これからもコメントをいただけると嬉しいです! (2015年7月15日 19時) (レス) id: 837c998b3e (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - ルキアさん» ルキアさん、もったいないくらいの褒め言葉ありがとうございます!! かなり嬉しいです! ルキアさんの書いてくださった、マスルールの場面、私も結構気に入って更新したので、細かく見ていただけて幸せ者です、私。 ちょっと文字数が足りないので次へ→ (2015年7月15日 19時) (レス) id: 837c998b3e (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - 雪野サヤカさん» 雪野サヤカさん、返事が遅れてすみません、コメントありがとうございます! 面白かですか!?何て可愛い表現ですか! エネルギーになります! 頑張ります! (2015年7月15日 19時) (レス) id: 837c998b3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カルティ | 作成日時:2014年10月31日 22時