第279話 ページ48
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スパ「ッは……」
ヤム「Aちゃん 思い出した?」
目を開けると Aも記憶の海から上がってきたところだった。彼女が手を引き抜くと ぴしゃ,と楊器の水が跳ねた。
ヤム「まだ続きはあるから…一旦休憩する?」
A「…、スパルトスさんは?」
何か思うところがあってか 大きく呼吸をしてから 尋ねてきた。
スパ「私は問題ない。Aが決めるべきだ」
A「……見ます」
見当がつかないままの過去の『続き』に、私たちは両手と瞼から入っていった。
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少年クトゥー・スラは臆病で人見知りだった。
ラサ「クトゥー君,初めましてだね,私はラサード よろしくね」
スラ「ラサードさん…初めまして…」
しゃがんで目線を合わせて話しかけたラサードにほぼオウム返し。話が全く続かなかった。どころか、クトゥーは母親の後ろに隠れてしまった。
大人は苦笑いしながら,話し合うために屋敷へと入ることを促した。
そんな中、一人部屋に戻ったラサードは
ラサ「…どうしようね,A;」
A「…ラサード様,あの,緊張しているのですよ,弟さんも」
ラサ「弟になってくんないかも」
そう、落ち込んでいた。
ラサ「Aは何をしていれば楽しいかな?」
A「ラサード様の役に立っていれば」
ラサ「うーん…ありがとうとしか言えないね」
A「で、では遊んでみたら…」
ラサ「遊ぶ……かぁ…」
座って項垂れているラサードを横で励ます姿は何と言うか…ジャーファル殿のような………、
――──??《一番の側近になってたんでしたっけ…》
……!? これは…?
突然,飛び込んできたのはAの声だった。私があの声を聞き間違えるはずがない。
しかし、見回しても彼女はいない。
―――――《今思えば侍女のように重宝してくださってたんだ…。 …なのに、どうして売られたんでしょうか…》
スパ(A?どこにいる?)
やはりいない。
そうこうしている間にラサードが立ち上がって幼いAと出ていった。
…仕方ない,追おう。
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二人はクトゥー・スラを見つけ中庭にいた。
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作者です
コメントを返すのも遅く更新も遅くすみません!
もう少ししたら学校での活動が少なくなるので、
そしたら(本編も短編も)更新早くしたいし、皆さんとお話ししたいです!
『7』(続編)もお願いします!!
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魂魄 - 更新がんばってください、楽しみにしています!! (2015年7月30日 13時) (レス) id: 069bd89ccf (このIDを非表示/違反報告)
けーじろー(プロフ) - 夢主ちゃんはこれからどうなるんですか?それに、夢主ちゃんの過去も凄く気になります!これからも頑張って下さい♪ (2015年7月23日 21時) (レス) id: eb19431c53 (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - ルキアさん» →結構ヤバいです。 市場の辺りで騒ぎになりました。 実は、次の更新で規模はあまり大きくなかったことを追記する予定だったので,「る…ルキアさん,とっても鋭い…!」って画面の前ですごい顔してました(裏話)(笑) これからもコメントをいただけると嬉しいです! (2015年7月15日 19時) (レス) id: 837c998b3e (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - ルキアさん» ルキアさん、もったいないくらいの褒め言葉ありがとうございます!! かなり嬉しいです! ルキアさんの書いてくださった、マスルールの場面、私も結構気に入って更新したので、細かく見ていただけて幸せ者です、私。 ちょっと文字数が足りないので次へ→ (2015年7月15日 19時) (レス) id: 837c998b3e (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - 雪野サヤカさん» 雪野サヤカさん、返事が遅れてすみません、コメントありがとうございます! 面白かですか!?何て可愛い表現ですか! エネルギーになります! 頑張ります! (2015年7月15日 19時) (レス) id: 837c998b3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カルティ | 作成日時:2014年10月31日 22時