第275話 ページ44
彼女の顔から一瞬にして恐怖の色が溢れ出てくる。
A「え,え? ヤム姉さんが何かした訳ではないですよね…?」
ヤム「誓ってっ!! Aちゃんに及んだ攻撃に関連性はないわ！
ただ,Aちゃん,
あなたの記憶を許可なく…見た」
慌てながら,冷静に否定し事実を伝える,
A「…ヤム姉さんの部屋の片付けのとき?」
ヤム「….そう あの時血を採った.本当にごめんなさい」
A「何を見たんですか,今回のことと関係があるんですか」
ヤム「あるわ,特にクトゥー・スラに.
貴女が彼に狙われる理由が、」A「狙われる…?」
途切れなく流れていた会話を大剣を振り下ろすように遮った。そうか,それも説明しなきゃ。
ヤム「えぇ.狙われてる. 貴女が欲しいから」
A「は…?」
ヤム「Aちゃん,
シンドリアに来る前にクトゥー・スラに会ったことがあるの、知らない?」
A「いいえ………どこで…?」
予想通り、反応は悪かった。しかし、次にこう尋ねると、
ヤム「じゃあ… “ラサード” って人に、聞き覚えはない?」
Aちゃんは私が記憶を覗いた事を確信し、短く息を吸った。
A「“ラサード・キンナ”?
知ってます。最後から二番目の私の主です」
・
ヤム｢スラは、その弟よ｣
・
・
ルアウ２階
シン「──状況は解ったし戦力もそこそこあるという宣戦布告にもとれるが、…目的が今一見えない」
マスルールからの説明とエギーユ君の考察で導き出せたのはここまでだった。
進まずに唸っていると、
ジャ「戻りました」
シャル「騒ぎは大きいですけど家屋の被害はあんま酷くないです、王サマ」
ヤムライハ達二人がいなくなってから行われていた被害の調査が終わったらしく、二人が帰ってきた。
シン「来てたのかシャルルカン」
シャル「はい、先に突っ走ってったヤムライハがいなかったんで、ずっと
ピスティもいるんですけど、爆発が起きたところで警備してます」
言葉の通り窓から見下ろすとピスティが俯き加減でスラの店の前に立っていた。…俯くな。
同時に,ジャーファルが傍に近づいてきて、声を落として大切なことを告げた。
ジャ「シン,シャルルカンがAさんの記憶から推測された,クトゥー・スラとの因果関係をヤムライハから聞いているそうです」
シン「ヤムライハには……すまないことをしたな」
シャル「えぇ…あいつのためにも簡潔に話します」
時間との勝負もあるわけか。
シン「頼む」
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魂魄 - 更新がんばってください、楽しみにしています！！ (2015年7月30日 13時) (
レス) id: 069bd89ccf (このIDを非表示/違反報告)
けーじろー(プロフ) - 夢主ちゃんはこれからどうなるんですか？それに、夢主ちゃんの過去も凄く気になります！これからも頑張って下さい♪ (2015年7月23日 21時) (レス) id: eb19431c53 (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - ルキアさん» →結構ヤバいです。 市場の辺りで騒ぎになりました。 実は、次の更新で規模はあまり大きくなかったことを追記する予定だったので,「る…ルキアさん,とっても鋭い…!」って画面の前ですごい顔してました(裏話)(笑) これからもコメントをいただけると嬉しいです! (2015年7月15日 19時) (レス) id: 837c998b3e (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - ルキアさん» ルキアさん、もったいないくらいの褒め言葉ありがとうございます!! かなり嬉しいです! ルキアさんの書いてくださった、マスルールの場面、私も結構気に入って更新したので、細かく見ていただけて幸せ者です、私。 ちょっと文字数が足りないので次へ→ (2015年7月15日 19時) (レス) id: 837c998b3e (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - 雪野サヤカさん» 雪野サヤカさん、返事が遅れてすみません、コメントありがとうございます! 面白かですか!?何て可愛い表現ですか! エネルギーになります! 頑張ります! (2015年7月15日 19時) (レス) id: 837c998b3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カルティ | 作成日時：2014年10月31日 22時
