第270話 ページ38
所変わって 王宮会議室
ピスティside
ヤム「Aちゃんは……?」
ヤムが私達の待機している会議室に来たのは,シンドバッド様達が王宮を出てかなり経ってからだった。
ピス「ヤムおっそーい!また実験!?
Aちゃんはシンドバッド様達とお出掛け。
どーせ何にも聞いてないだろうから…」
と、よほど疲れているのか表情のない顔のヤムに,スラ君とエギーユ君とAちゃんに起きたことを順に話していった。
そして、
ヤム「え…? それじゃあAちゃんは今、クトゥー・スラのところにいるの?!」
Aたん達の行き先を告げた途端、ヤムはヒステリックに叫んだ。
ピス「そ、そうだよ」
あれ。
なんか嫌な予感。
スパ「…一つ聞きたい。」
スパルトスも閉じていた口を開く。
ヤムが遅れたのも、血色の悪い顔も、長時間の実験のせいではない気がしてきた。
ヤム「…何?」
スパ「今までどこで何をしていらした?」
私自身の拍動が指先からでさえ感じられる。
ヤム「…実験室」
… 実 験 室?
ピス「な、なんだ やっぱり実験かぁ!」
一気に力が抜けた。
何よスパルトス。びっくりしたじゃん。
しかし、答えを聞いたスパルトスの表情は険しさを増しただけだった。
スパ「……Aの血液をどうやって!」
ヤム「…っ」
ピス「血液?」
わからない。
ヤムが何したの?
何でスパルトスは切迫した声をあげてるの?
シャル「そいつ責めんなよスパルトス。お前だって…俺だってそうしたはずだぜ。
今はAがスラのとこに行くべきじゃなかった理由を聞くことが先っぽいしな。
で───何なんだよヤムライハ」
この場で冷静になれるのは自分しかないと思ったのか、シャルは沈着な口調だった。
───。
血液。ヤムライハ。実験。
頭に浮かんだのは紅玉姫とシンドバッド様の水の人形。
ルフの記憶。
ヤム「理由…っ。クトゥー・スラがAちゃんを欲しがるのはっ───」
――――――――――――――――
久しぶりの更新でした
読んでくださっている読者様、いつもありがとうございます。
自分でも整理しておきたいので 出てきた方々の説明をここに載せておきます。ごちゃごちゃですみません;;
・クレアリア Aの恩人 亡くなった。
・クトゥー・スラ 見合い相手 トルメスという国の王子
・エギーユ 市街地の金物屋の倅 スラの『友人役』(つまり支配下)
・ルムーク エギーユの『父役』
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魂魄 - 更新がんばってください、楽しみにしています!! (2015年7月30日 13時) (レス) id: 069bd89ccf (このIDを非表示/違反報告)
けーじろー(プロフ) - 夢主ちゃんはこれからどうなるんですか?それに、夢主ちゃんの過去も凄く気になります!これからも頑張って下さい♪ (2015年7月23日 21時) (レス) id: eb19431c53 (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - ルキアさん» →結構ヤバいです。 市場の辺りで騒ぎになりました。 実は、次の更新で規模はあまり大きくなかったことを追記する予定だったので,「る…ルキアさん,とっても鋭い…!」って画面の前ですごい顔してました(裏話)(笑) これからもコメントをいただけると嬉しいです! (2015年7月15日 19時) (レス) id: 837c998b3e (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - ルキアさん» ルキアさん、もったいないくらいの褒め言葉ありがとうございます!! かなり嬉しいです! ルキアさんの書いてくださった、マスルールの場面、私も結構気に入って更新したので、細かく見ていただけて幸せ者です、私。 ちょっと文字数が足りないので次へ→ (2015年7月15日 19時) (レス) id: 837c998b3e (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - 雪野サヤカさん» 雪野サヤカさん、返事が遅れてすみません、コメントありがとうございます! 面白かですか!?何て可愛い表現ですか! エネルギーになります! 頑張ります! (2015年7月15日 19時) (レス) id: 837c998b3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カルティ | 作成日時:2014年10月31日 22時