第263話 ページ31
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遡ってマスルールside
シンドバッドの部屋
Aさんと別れ、シンさんに不審な男について報告した。
シン「つまりお前は匂香から、見合いのときの青年だと推測するわけか。…エギーユ君だったか?」
マス「…はい。理由は見当もつきませんが」
Aさんが同一轍を踏んでいるとも知らず、出来る限り詳しく伝えた。
ファナリス以外あり得ない駿足,背格好,偵察には素人、など。
ジャ「シン、彼を訪ねてみますか? Aさんは居所を知っているようですし」
シン「ふむ…。」
考えるための静寂が空気を支配した。
マス「…?」
ジャ「マスルール、どうかした?」
誰か来る…?
》コンコンッ《
モル「モルジアナです、失礼します
Aさんが医務室に即刻集まってほしいそうです。エギーユさんがトルメスのことを知っていると」
あの青年、来ているのか?
一体何故?
三人で顔を見合わせ,医務室へ走った。
……Aさんが一人で行動したに違いない。
俺にだけでも、一言ぐらい、言ってくれればいいのに。
・
医務室
シンドバッドside
駆けこんだ医務室には既にスパルトスやシャルルカンらがおり、扉に寄り掛かったAさんの手には杖ではなく包帯があった。
シン「何があった?」
A「私からお話しします。
私、マスルールさんと追跡していた男がエギーユさんではと疑っておりまして、夕食に行かずに彼の家を訪ねたんです。
そこで……」
訥々と語られた事実に言葉が出てこない。
…そういうことだったのか。『平等』に納得した。
クトゥー・スラの実態は,『強いたげられた民の主としての王』であったのだ。
Aさんの抱いていた希望。さぞ辛いだろうに。
エギ「…家では安心して申し上げることができませんでした。
今、早急に全てをお話しします、王よ」
シン「うむ。まずは治療を受けてくれ。Aさんはヤムライハがいれば…。
…ヤムライハは?」
ピス「…来てないですね」
シン「…わかった、俺が許可する」
A「はいっ」
仕方なく俺から許可すると、彼女はやっと怪我を治せるとばかりに喜んでエギーユ君の横に添った。
エギ「あっ、ありがとうございますAさんっ…はいっお願いします」
落ち着くはずが焦りをみせる青年。
ふむ。
全((…やっぱり、))
こいつもか…!!
ピス(Aちゃんおそるべし…!)
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魂魄 - 更新がんばってください、楽しみにしています!! (2015年7月30日 13時) (レス) id: 069bd89ccf (このIDを非表示/違反報告)
けーじろー(プロフ) - 夢主ちゃんはこれからどうなるんですか?それに、夢主ちゃんの過去も凄く気になります!これからも頑張って下さい♪ (2015年7月23日 21時) (レス) id: eb19431c53 (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - ルキアさん» →結構ヤバいです。 市場の辺りで騒ぎになりました。 実は、次の更新で規模はあまり大きくなかったことを追記する予定だったので,「る…ルキアさん,とっても鋭い…!」って画面の前ですごい顔してました(裏話)(笑) これからもコメントをいただけると嬉しいです! (2015年7月15日 19時) (レス) id: 837c998b3e (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - ルキアさん» ルキアさん、もったいないくらいの褒め言葉ありがとうございます!! かなり嬉しいです! ルキアさんの書いてくださった、マスルールの場面、私も結構気に入って更新したので、細かく見ていただけて幸せ者です、私。 ちょっと文字数が足りないので次へ→ (2015年7月15日 19時) (レス) id: 837c998b3e (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - 雪野サヤカさん» 雪野サヤカさん、返事が遅れてすみません、コメントありがとうございます! 面白かですか!?何て可愛い表現ですか! エネルギーになります! 頑張ります! (2015年7月15日 19時) (レス) id: 837c998b3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カルティ | 作成日時:2014年10月31日 22時