第233話 ページ49
紅玉side
心配、なんだもの。
できたばかりのお友達。しかも女友達が、唐突に遠くに行ってしまうのは。
よくあることなんでしょうけど、もちろん皇族にだってあるけれど、なんか嫌な感じがするのよ!
だから、煌に帰る前に、二人きりでお話がしたい。
夏黄文を待たせ、彼女の部屋の戸を叩く
紅玉「こほん……Aちゃん?」
・
……いない
ピスティちゃんの話じゃここに居るって…家に戻ったのかしら…。……出直そう。
・
・
・
同時刻 Aside
A「紅炎皇子様、何の御用ですか?」
先刻、クトゥーさんが王子だと聞かされ、衝撃やら苦悩やらで部屋に籠っていると、唐突に紅炎皇子様の従者から呼びだし。
行かない理由は特にない(強いて挙げるなら心の持ちよう)ので彼の部屋に来ると、書物とにらめっこ中。
あ、今顔をあげられた。
紅炎「…あぁA。読み終えた書物を返さねばならんので呼んだのだが。」
いとおしそうに貸し出した胡蝶本を捲っては閉じを繰り返される………それ面白いですか?
紅炎「…っ?」
っと、何かあったらしく自身の指を眺める皇子。 近づくと、じわあっと赤色が広がっている。
指先を切ったらしい。
A「ぅわ、地味に痛いですよね、それ」
紅炎皇子様は高価そうな布で血を拭い、
…そして、放置なさる
A「…ちょっと見せてください」
一瞬驚きつつも、さっと手を差し出してくださった。
御手に自らの手を翳す。
いつも通りに指先に力を込める。
数秒後、手をどけ、頭を下げる。
A「……はいどうぞ。」
紅炎「治癒魔法か…礼を言うぞ」
A「いえ。治癒魔法が一番得意なんです、以前骨折も治したんですよ」
あ…、ヤム姉さんに魔法使うなって言われていましたっけ……。
よし、気にしないでおきましょう。
・
紅炎side
自慢気に治癒魔法の事柄を語るA。煌帝国の皇子に知られて良い事柄なのか…シンドリアの人間ではないので見当はつかない。
紅炎「ふむ、俺はその系統の金属器を一体持っているぞ」
フェニクスの話で末梢的な会話を途切れさせないようにする。
A「そうなんですか!じゃあ皇子様と私は相性がいいですね」
紅炎「…?!」
いきなり何を言い出す。
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カルティ(プロフ) - ゆっぴ@(ー□ω□ー)さん» ゆっぴ@(ー□ω□ー)さん返事遅れてすみません! ありがとうございます!! 頑張ります!! (2014年11月6日 21時) (レス) id: 78d1e56aa2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴ@(ー□ω□ー)(プロフ) - カルティさん» いえいえ〜。ホントに面白いですよ、この小説!これからも頑張れ!(((o(*゚▽゚*)o))) (2014年11月1日 6時) (レス) id: 55cd45edba (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - ゆっぴ@(ー□ω□ー)さん» ゆっぴ@(ー□ω□ー)さん、 コメントをいただけるとは……!久々すぎでPCの前で震えております(笑) ハッピーハロウィンです!本当にコメントありがとうございます!最初からずっと見てくださってるなんて…まとめ能力のない私には最上級の言葉です!本当にありがとう!! (2014年10月31日 21時) (レス) id: 78d1e56aa2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴ@(ー□ω□ー)(プロフ) - カルティさん、ハッピーハロウィン!最初からずっと見てます!更新頑張ってください(=゚ω゚)ノ (2014年10月31日 17時) (レス) id: 55cd45edba (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - 華さん» うわああ!?コメントくださっていたんですね華さん・・・・。 申し訳ありません。 ジャーファルさんは尊敬に値しますね (2014年9月22日 19時) (レス) id: 78d1e56aa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カルティ | 作成日時:2014年6月15日 18時