第221話 ページ37
白羊塔を出ると、中庭にAさんとアラジンの二人の姿が見えた。今日は魔法の稽古でしたか。
……だとすればヤムライハは?
眉を曇らせていると、私を呼ぶ声。
ピス「あ、ジャーファルさん!ヤムが探してるよ」
ヤム「あぁ!いた!今時間空いてますか!?前からずっと聞きたかったことなんですけど……」
ジャ「空いてますけど弟子二人ほったらかして何してるんですか?!」
ヤム「二人は休憩中です
それより、これ、借りてる胡蝶装なんですけど…」
とりあえず納得して彼女の手の中のものを見ると、
ジャ「魔導書じゃないですか。私にわかるはず…」
ヤム「そうじゃなくて!
魔法式以外が、全く読めないんですよ
トラン語でもないし…。
ジャーファルさんならわかるかと…」
ジャ「ああ、これAさんのでしょう。
私も読めなかったんですよ、彼女の家の書斎に置いてあった書物はほとんどその文字で書かれていました」
ヤム「ジャーファルさんでもわからないんですか……(シュン
とにかく、ありがとうございました」
いえいえ、と言って立ち去ろうとしたが、鋭い指摘が私の動きを止めた
ピス「……ジャーファルさん、Aたんの家のこと、何で知ってるの?」
─────しまった。(77〜84話参照)
ピス「やっぱあの時Aたんのお家に上がってたんだ!」
ヤム「えっ…だいぶ前のことよね、それ。確か私達が勝手に2階に上がったときの…」
ジャ「…では私は仕事に戻りますから」
ピス「待って待ってジャーファルさん!その話詳しく聞かせて!」
ジャ「仕事の邪魔をするな!」
……はは、素晴らしい息抜きになったよ。
ピス「Aたんのお見合いの日程とか聞きたくないの!?」
ジャ「え?!」
ピス「聞きたいならその話と引き換えだよ!」
ジャ「仕事サボリの常習犯が私と取引など……少なくとも10年早い!」
・
しかしながら、いち早く知りたい、と焦った私は、結局取引に応じてしまった
去り際にピスティは、私のことを案外奥手じゃないんだねっとひやかしていった。
…四日後か。
やはり、仕事は捗らなかった。
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カルティ(プロフ) - ゆっぴ@(ー□ω□ー)さん» ゆっぴ@(ー□ω□ー)さん返事遅れてすみません! ありがとうございます!! 頑張ります!! (2014年11月6日 21時) (レス) id: 78d1e56aa2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴ@(ー□ω□ー)(プロフ) - カルティさん» いえいえ〜。ホントに面白いですよ、この小説!これからも頑張れ!(((o(*゚▽゚*)o))) (2014年11月1日 6時) (レス) id: 55cd45edba (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - ゆっぴ@(ー□ω□ー)さん» ゆっぴ@(ー□ω□ー)さん、 コメントをいただけるとは……!久々すぎでPCの前で震えております(笑) ハッピーハロウィンです!本当にコメントありがとうございます!最初からずっと見てくださってるなんて…まとめ能力のない私には最上級の言葉です!本当にありがとう!! (2014年10月31日 21時) (レス) id: 78d1e56aa2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴ@(ー□ω□ー)(プロフ) - カルティさん、ハッピーハロウィン!最初からずっと見てます!更新頑張ってください(=゚ω゚)ノ (2014年10月31日 17時) (レス) id: 55cd45edba (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - 華さん» うわああ!?コメントくださっていたんですね華さん・・・・。 申し訳ありません。 ジャーファルさんは尊敬に値しますね (2014年9月22日 19時) (レス) id: 78d1e56aa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カルティ | 作成日時:2014年6月15日 18時