第215話 ページ31
同時刻王宮某所
紅覇「…はぁ……」
紅炎「どうした紅覇」紅覇「ひっ!?
あ…兄王様」
紅炎「少し風に当たっていたのだ。
室内で書物を眺めてばかりでは紅明のようになってしまうからな。
…で、その浮かない顔はどうした?」
紅覇「何でもありません。ちょっと吃驚することがあって。
…ちょっと、悲しいだけです」
紅炎「悲しい?」
紅覇「はい。…今日は…早く休みます」
紅炎「そうか」
ピス「あっいたいたー!!」
首を傾げつつも部屋に戻ろうとする紅覇を目で見送っていた紅炎の耳に、騒がしい少女達の声。
紅玉「紅炎お兄様っお部屋にいなかったから心配しましたわ」
紅炎「…何か用か紅玉」
紅玉「あの、相談がありますの。
実は、Aちゃんにお見合い話が来てて…、私はもっと相応しい人がいるはずだから、止めたいのですわ。それでお兄様の意見を聞こうかと…」
紅炎「見合い……?それは、」
紅炎は妹の話に眉を顰め、詳しく聞こうとした。
しかし、
紅覇「…僕もう寝ます……っ」
紅覇が走りながら頭を下げ、去っていった。
いつもの彼であれば、こんなことは決してしない。
詳しく聞かねば。
紅炎は兄として、やるべきことを頭に浮かべた。
紅炎「……っ。 …紅玉、その相手は紅覇より強いのか?」
紅玉「相手はまだわかっていませんの」
紅炎「…Aはどこだ。少し話したい」
ピス「直ぐ連れてきまーす。(うーん…脈なし、か)」
・
数分後
紅炎side
A「何なんですか……!」
ピス「はいいってらっしゃい!」
会うべき人物がピスティとやらに王宮の端の廊下に押し出された。
A「あ…紅炎皇子様。」
Aが俺に気づくと、企みが隠されたような笑みを浮かべながら、ピスティは姿を消していった。
……息をつき、口を開く。
紅炎「呼び出してすまないな。唐突だが聞きたいことがある。」
A「な、何でしょうか」
「お前の見合い相手はどのような人物で、其奴は紅覇より強いのか?」
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カルティ(プロフ) - ゆっぴ@(ー□ω□ー)さん» ゆっぴ@(ー□ω□ー)さん返事遅れてすみません! ありがとうございます!! 頑張ります!! (2014年11月6日 21時) (レス) id: 78d1e56aa2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴ@(ー□ω□ー)(プロフ) - カルティさん» いえいえ〜。ホントに面白いですよ、この小説!これからも頑張れ!(((o(*゚▽゚*)o))) (2014年11月1日 6時) (レス) id: 55cd45edba (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - ゆっぴ@(ー□ω□ー)さん» ゆっぴ@(ー□ω□ー)さん、 コメントをいただけるとは……!久々すぎでPCの前で震えております(笑) ハッピーハロウィンです!本当にコメントありがとうございます!最初からずっと見てくださってるなんて…まとめ能力のない私には最上級の言葉です!本当にありがとう!! (2014年10月31日 21時) (レス) id: 78d1e56aa2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴ@(ー□ω□ー)(プロフ) - カルティさん、ハッピーハロウィン!最初からずっと見てます!更新頑張ってください(=゚ω゚)ノ (2014年10月31日 17時) (レス) id: 55cd45edba (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - 華さん» うわああ!?コメントくださっていたんですね華さん・・・・。 申し訳ありません。 ジャーファルさんは尊敬に値しますね (2014年9月22日 19時) (レス) id: 78d1e56aa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カルティ | 作成日時:2014年6月15日 18時