第206話 ページ22
Aside
王宮に戻ると、既に食事を済ませ、書物に目を落としている紅炎皇子がいた。
…と、ふいに話し掛けられる
白龍「A殿!!どこにおられたのですか!」
A「白龍皇子様? 何か用があられましたか?」
白龍「はい。俺ではないのですが……紅炎殿が連れてこいと。
ジャーファル殿も貴女の居場所がわからないと言うので、随分探しました」
A「ジャーファルさんが…?」
あれ、と首を捻る。
モルジアナが寂しがっている、と私の行き先が森だと確信できる様子だったのだが。
……わざと、ですかね。
あとでジャーファルさんにお礼を言わなければ。
白龍「俺は一緒に探していた姉上たちにA殿が見つかったと伝えてきますので、………お願いします。」
彼は紅炎皇子に目を向けながら私に頼み、頭を下げてから駆けていった
・
進まない足で紅炎皇子様に近づき、声をかけた。
A「遅くなり申し訳ありません」
紅炎「………」
うっ……怒ってらっしゃるご様子だ。
A「紅炎皇子様…」
紅炎「…っ…あ、あぁ。いつからそこにいた?」
A「今さっきです」
き、気づいておられなかっただけですか。…よかったです
紅炎「そうか。
…聞きたいことがあってな。この段落の訳し方はこれであっているか？」
A「ええ…と、はい。」
・
・
二人の背後
白龍「…………っ(ぎぎぎ」
白瑛「……(にこにこ」
・
・
紅炎「わかった。
この章はお前の家にある巻子本が必要なのだな。ならばすぐ行こう。」
A「は、はぁ…」
紅玉「お、お兄様…あの、」
紅玉ちゃんが、ふいにおずおずと私達の背後に寄ってきた
どうされたのだろう
紅炎「紅玉、どうした？」
紅玉「お兄様はAちゃんの歴史書を全て読まれるのでしょう？
１日では読みきれないような…」
A「…あ」←気づいた
紅炎「そうだが?」←気づいてない
紅玉「ふ、臥所は決められまして？」
紅炎「…………。」←気づいた
…第一皇子様はちょっと子供っぽいです。
さて、もう一仕事しますか。
紅炎皇子を待機させ、白羊塔へと向かった。
・
ジャーファルside
たたたたた。足音が近づいてくる。
そして、ここ、私の自室に近づくにつれ少しずつ遅くなり、その足音は私を呼んだ。
》バタンッ《
A「ジャーファルさんっジャーファルさんっ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 139人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カルティ(プロフ) - ゆっぴ@(ｰ□ω□ｰ)さん» ゆっぴ@(ｰ□ω□ｰ)さん返事遅れてすみません! ありがとうございます!! 頑張ります!! (2014年11月6日 21時) (
レス) id: 78d1e56aa2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴ@(ｰ□ω□ｰ)(プロフ) - カルティさん» いえいえ〜。ホントに面白いですよ、この小説！これからも頑張れ！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2014年11月1日 6時) (レス) id: 55cd45edba (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - ゆっぴ@(ｰ□ω□ｰ)さん» ゆっぴ@(ｰ□ω□ｰ)さん、 コメントをいただけるとは……!久々すぎでPCの前で震えております(笑) ハッピーハロウィンです！本当にコメントありがとうございます！最初からずっと見てくださってるなんて…まとめ能力のない私には最上級の言葉です!本当にありがとう!! (2014年10月31日 21時) (レス) id: 78d1e56aa2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴ@(ｰ□ω□ｰ)(プロフ) - カルティさん、ハッピーハロウィン！最初からずっと見てます！更新頑張ってください(=ﾟωﾟ)ﾉ (2014年10月31日 17時) (レス) id: 55cd45edba (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - 華さん» うわああ！？コメントくださっていたんですね華さん・・・・。 申し訳ありません。 ジャーファルさんは尊敬に値しますね (2014年9月22日 19時) (レス) id: 78d1e56aa2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カルティ | 作成日時：2014年6月15日 18時
