第195話 ページ11
翌日
ジャーファルside
事件はいつだって唐突にやってくる。
シン「…今日もよろしく頼む。では、解散。」
毎朝行われている会議だって、普段通り。
A「おはようございます国王様、ジャーファルさん」
ジャ「おはようございます」
シン「おはよう。今日は体術の鍛練だったかな?時間ができたら見に行くよ。」
中庭にいた彼女と顔を合わせて上階から挨拶をするのも普段通り。
シン「…先に見に行っちゃダメ?」
ジャ「勿論です王よ」
仕事場に向かうのも───
スパ「王よ!!!!」
商船警護にいったはずのスパルトスが息を切らして走ってきた辺りから、その『普段』は私に手を振った。
スパ「こ、煌の…
…い、軍船とおぼしき、煌の船が向かってきております!!」
シン「何っ!?」
この二人の声は中庭で反響し、辺りに広く聞こえたらしかった。
Aさんも此方を見上げ、困惑の表情をみせている。
スパ「ですが、戦するのではない様子…たったの二隻しか確認されていません。」
シン「港へ向かおう。先に行っていてくれスパルトス」
スパ「仰せのままにっ」
八人将全員に港へ向かう指示をしてから、特に、アラジンはここに残るように伝えて中庭に降りた。
するとAさんが駆け寄ってきて、
A「ジャーファルさんっ皇子様と皇女様方も連れていきますか?!」
…確かにその方が都合が良い。少なくとも彼方から手を出してくる可能性はより低くなる。
ジャ「ええ!
私は先に港へ向かいますから、それはAさんに任せます!」
A「はいっ!」
・
・
・
A「皇子様方!
国の船がここに向かってきております。港へ来ていただけますか?」
偶然にも、4人が集まって食事をとっておられ、早口にそれを伝えた。
私の話を聞き終わると紅覇様はひどく落胆した。
白瑛「……直ぐに」
白龍「A殿、今の状況は?」
A「はい、八人将の皆さんが港へ集まりました。船はまだ到着していない模様です」
……異常なほど落ち着いていらっしゃる。まるで来ることを知っていたかのような…
魔装して飛んでいこうとした4人を止め、人の多いところを避けながら、港に案内する。
その間、紅覇様が
紅覇「…Aちゃん、僕たちの兄王様、つまりは炎に・・・紅炎は、悪い人じゃないんだ。
だけど……迷惑かけたら本当にごめん」
と、繰り返されたのが少し心に引っ掛かった。
港に着いた。
船は、もう結界の内部に入ろうとしている。
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カルティ(プロフ) - ゆっぴ@(ー□ω□ー)さん» ゆっぴ@(ー□ω□ー)さん返事遅れてすみません! ありがとうございます!! 頑張ります!! (2014年11月6日 21時) (レス) id: 78d1e56aa2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴ@(ー□ω□ー)(プロフ) - カルティさん» いえいえ〜。ホントに面白いですよ、この小説!これからも頑張れ!(((o(*゚▽゚*)o))) (2014年11月1日 6時) (レス) id: 55cd45edba (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - ゆっぴ@(ー□ω□ー)さん» ゆっぴ@(ー□ω□ー)さん、 コメントをいただけるとは……!久々すぎでPCの前で震えております(笑) ハッピーハロウィンです!本当にコメントありがとうございます!最初からずっと見てくださってるなんて…まとめ能力のない私には最上級の言葉です!本当にありがとう!! (2014年10月31日 21時) (レス) id: 78d1e56aa2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴ@(ー□ω□ー)(プロフ) - カルティさん、ハッピーハロウィン!最初からずっと見てます!更新頑張ってください(=゚ω゚)ノ (2014年10月31日 17時) (レス) id: 55cd45edba (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - 華さん» うわああ!?コメントくださっていたんですね華さん・・・・。 申し訳ありません。 ジャーファルさんは尊敬に値しますね (2014年9月22日 19時) (レス) id: 78d1e56aa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カルティ | 作成日時:2014年6月15日 18時