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第140話 ページ4

マス「・・・・・・・・Aさん・・・足の痣」







ここまでしか言えなかった。


いや、言ってはならない。



驚倒・・・違う、
蒼白・・・違う、
驚怖・・・違う、
無表情・・・・、



いや、

悲痛に満ちた死者、だ



俺の言葉に反応してこちらに顔を向けた彼女の面持ちを表現するのに一番相応しいのは。






・・・ゆっくりと正面に向き直り、

すみません、忘れてください


と言ってから、

早歩きでAさんから遠ざかり、すれ違ったモルジアナから昼飯を受け取って、

お互いの姿が見えないくらいの距離をとった。




 





 





………くそっ。
言わなければ良かった。


芝を見つめながら顔を歪ませた。









モルジアナside


モル「Aさん、何があったんですか」

私が席をはずした間にマスルールさんと何かあったようだ。

二人とも挙動不審すぎる…


A「……よく気が回る子になったんですね」モル「質問に答えてください」


完食したあと、昼寝しようにもできない雰囲気だ。


A「あはは・・・・・・・さっきね、」




 マスルールさんに昔の身分がばれちゃったみたいなんです









頭が痛いとでも言いたげに額に手を遣りながら、呟いた。




…そういうこと、か。



モル「そう、でしたか………


だったら……






















マスルールさん呼んできます」




A「…え?」

モル「逃げたら怒りますからね」

A「ちょっと?ちょっとモルジアナちゃん?!」





ああ、Aさんは未だに鎖が繋がったままだ。
軽蔑されると思って、過去を知られないように警戒している。


もう少し。もう少し 生活を共にする人たちに知ってもらったほうが楽なんですよ。

まずはマスルールさんに知ってもらってください。Aさん。

マスルールさんは一番理解してくれるはずです。

あの事実を隠し通そうとするのは、辛いって、知ってますから。



離れたところで、やはり起きていたマスルールさんに、Aさんの話を聞いてくださるように頼み、私は同席するのを避けた





・・・二人きりにさせるのは不本意だったが、Aさんのためだ。


荒療治だと思うけど。

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作品ジャンル:アニメ
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ノア(プロフ) - 最後のこうはくんと紅玉ちゃんが面白かったですww (2017年8月10日 23時) (レス) id: 8709e9d8e1 (このIDを非表示/違反報告)
- あ、あと神谷さんとか鈴村さんとか…きりが無いです… (2014年6月18日 18時) (レス) id: 29a34c4407 (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - ああ。嬉しいなあ。続編。嬉しいです。 (2014年6月15日 18時) (レス) id: 471b80325d (このIDを非表示/違反報告)
エンジェル(プロフ) - 華さん» いえいえ!私も木村良平さんとか好きですよ!もうヤバイ!寺島さんとか、緑川さんとか! (2014年6月13日 22時) (レス) id: cfc6cc5418 (このIDを非表示/違反報告)
エンジェル(プロフ) - カルティさん» あまり来れてないけどちゃんとお話と返事は見てるよ! (2014年6月13日 22時) (レス) id: cfc6cc5418 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カルティ | 作成日時:2014年3月26日 19時

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