第129話 ページ40
A「ええと何から話しましょうか…
私が…じゃなかった…私が幼い頃ある人とある町――治安がよくはなかった町でした――、そこで荷物の運搬をしていたのですが、同伴者と逸れてしまい、匪賊のような男たちに荷物を略奪されそうになっていたところを、その…」
白龍「あ、兄上が助けたと?」
唐突すぎてよく飲み込めない
A「はい。御二人とも強かったです……
そのあとも同伴者を探してくださってでもちゃんとお礼もできずに、どこの方かも解らず…
覚えているのは名前と高貴な雰囲気があったことだけで白龍皇子様が白雄様に似た綺麗な顔立ちでしたので…白雄様の御名前を呼んでしまいまして…すみませんでした
御二人が亡くなってしまったのは誠に…残念です…」
涙を手で荒っぽく拭う彼女を目の前に
何も言い出せなかった。
…俺も泣いてしまうじゃないか
白龍「…兄上」
一言呟いて、喉の奥が詰まった。
モル「! 白龍さんまた泣かせ…っ」
店からこちらを覗いたモルジアナ殿の言葉をAさんが首を横に振って制した
白龍「A殿…その話を聞けて…嬉しかったですありがとうございます。是非姉上にも聞かせてあげてください」
A「…はいっ」
それと、兄上に似ていると言われたことも
……かっと顔が熱くなる
モル「…仲良くなったみたいですね?」
白龍「はい……A殿はモルジアナ殿の言う通り、優しい方ですね」
モル「当たり前です。しかもAさんはひとりで店を経営していてさらに料理もできて笑顔が眩しくて抱き締めてもらえば落ち着きますし旅の話は面白くてまた王宮で習っている魔法も体術も素晴らしく体術においては私より(略)始めたばかりの剣術槍術も(略」
白龍「槍術…!?」
A殿とは良い関係が築けそうな気がしてきた。
A「紅玉様達も待っていますし、入りましょうか」
・
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店に戻ると多くの客(ほぼ男性)が列をなしていた。
おかえりー、今日も来たぜ、などなど彼女の登場を待ちわびていた声が飛ぶ。
A殿目当てとは・・・まったく腹が立つ。
…腹が立つ?
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稲荷 - すごく面白かったです!!やっばいです!!マスルールさんがヤバイです!!←言葉がおかしい… (2017年3月27日 23時) (レス) id: 4aff9c1d32 (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - ありーなさん» ありーなさん、返事が大変遅くなり申し訳ありません! おもしろかったって言っていただけるのが幸せです♪ コメントありがとうございました! (2015年4月5日 0時) (レス) id: 87ea0ba692 (このIDを非表示/違反報告)
ありーな(プロフ) - はじめまして! シンドリアの市場の少女は魔導師でした。2まで読ませていただきました。おもしろかったです!続きも読ませていただきますね(●^o^●) (2014年12月6日 23時) (レス) id: 11e516c022 (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - 青白さん» 青白さん、返事が遅れてしまいごめんなさい。 頑張ります! コメント本当にありがとうございました! (2014年8月14日 13時) (レス) id: 391b3295b9 (このIDを非表示/違反報告)
青白(プロフ) - 何回もつい読んでしまいます!とても面白いです!更新頑張ってください! (2014年7月6日 22時) (レス) id: 9be1c9366a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カルティ | 作成日時:2013年12月8日 16時