第128話 ページ39
白龍side
紅玉「この店のゆったりした雰囲気好きよぉ」
A「そういっていただけると…嬉しいです…。
こちらの果物は、風邪などの病を予防する効果があり、なおかつ本来あるえぐみを(以下略)です」
モル(Aさんが照れたっ…照れた今!!)
紅玉「よ、よく分かったわぁ。いただきます」
モル「Aさんおいしいです!この飲み物の中には一体何が?」
A「よくぞ聞いてくれましたねモルジアナちゃん!
これは貴女が日頃の体術の稽古の疲労回復効果にもっとも役立つように組み合わせた
『いつも頑張っているモルジアナちゃんの、私による、モルジアナちゃんのための応援ドリンク』ですよ!」
アリ「長っ!!」
モル「感動です!」
アラ「二人とも、いつもと口調が違うし、おねいさんとモルさんはとっても仲がいいんだよね…」
紅玉「これも頂いていいかしらっ?」
A「はい!どうぞお召し上がりください!」
…和気藹々としているが、俺はこんな話を聞きに来たわけじゃない
俺は、この人にさっきの話を――兄上の、何を知っているのか ――を聞かなくては
モル<―――白龍さん、なにがあったか知りませんが次にAさんを泣かせたら許しませんから
……Aさんは悪いことしません。自分が悪いと判断したら、とことんそれを嫌いますから。>
白龍<(びくっ …はい。>
つい先ほど、王宮で言われたモルジアナ殿の言葉を思い出しながら、彼女を見つめる
組織の人間ではなさそうだが、…実母の顔を頭に浮かべてしまう。
こんな、愛に溢れた表情をしていた母
そして
組織の中の『母』。
……………。
A「は、白龍皇子様?お口に合いませんでしたか?」
びくりと体をのけぞらせた。彼女が俺の顔を浅く覗き込んでいた。
知らず知らずのうちに顔をしかめていたようだ。
白龍「いえ、瑞々しくて美味しいです。流石シンドリアですね」
A「…良かった。
……あの、皇子、さきほどの話の続きをしてもよろしいでしょうか?」
安堵の溜め息に混じった言葉の直後、彼女は凛とした小声で話を切り出した。
気持ちを引き締め、ゆっくり頷く。
・
・
・
他の4人に店を任せ、果樹園をみてくるといって店の裏に移動し、彼女は話し始めた。
A「……白雄様と白蓮様は、私の、恩人なんです」
白龍「……恩人、ですか?」
A「ええと、何から話しましょうか…」
207人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
稲荷 - すごく面白かったです!!やっばいです!!マスルールさんがヤバイです!!←言葉がおかしい… (2017年3月27日 23時) (レス) id: 4aff9c1d32 (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - ありーなさん» ありーなさん、返事が大変遅くなり申し訳ありません! おもしろかったって言っていただけるのが幸せです♪ コメントありがとうございました! (2015年4月5日 0時) (レス) id: 87ea0ba692 (このIDを非表示/違反報告)
ありーな(プロフ) - はじめまして! シンドリアの市場の少女は魔導師でした。2まで読ませていただきました。おもしろかったです!続きも読ませていただきますね(●^o^●) (2014年12月6日 23時) (レス) id: 11e516c022 (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - 青白さん» 青白さん、返事が遅れてしまいごめんなさい。 頑張ります! コメント本当にありがとうございました! (2014年8月14日 13時) (レス) id: 391b3295b9 (このIDを非表示/違反報告)
青白(プロフ) - 何回もつい読んでしまいます!とても面白いです!更新頑張ってください! (2014年7月6日 22時) (レス) id: 9be1c9366a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カルティ | 作成日時:2013年12月8日 16時