ダイアゴン横丁で買い出し６ ページ23
教科書を買った。
【フローリシュ・アンド・ブロッツ書店】にはいろんな本があって。
でも全部英語で、難しくて読めないのがたくさん。
不意に目に止まった表紙が黒い本を開いていたら、ミヤに
二宮「それ『呪いのかけ方』の本だけど。…お前呪いかけたい奴でもいんの？」
と言われ、慌てて元の場所に戻した。
その後は、最初に通った鍋屋に行ってリストに書かれていた錫の鍋を買った。
魔法薬の材料を計る秤や、望遠鏡、得体のしれないものも買った。
一番時間がかかった杖も、やっと買い終えて。
二宮「はいこれ、大野さんからのプレゼント」
と、羽の生えた真っ黒の子猫をもらった。
とても人懐っこくて、私の肩に乗ってる。
『魔女の宅急便』に出てくるジジみたい(笑)
二宮「…よし、これで全部だな」
ミヤが言う。
二宮「ホグワーツにはイギリスの９月１日午前11時に電車で出発する。俺はコンサートの準備とかで忙しいから、その時は今日みたいに死神が迎えに行くから心配するな」
「うん」
二宮「その間、ちゃんと英語の勉強しろよ？」
「わかった」
二宮「よし(笑)」
ミヤは微笑み。
自身の右手を上に掲げ。
手のひらから一つ稲妻をピカッと空に飛ばした。
…すると。
「っ！！」
死神「お呼びですか二宮さん(笑)」
一瞬で死神さんが現れた。
二宮「Aと俺を日本に送ってくれ」
死神「はい、承知しました(笑)」
にっこり。
死神さんは、私とミヤと手を繋ぐと。
死神「…Aさん」
「はい？」
呼ばれて振り向くと。
青い光を宿した瞳と目があった。
力が抜け、崩れ落ちた私は誰かに抱きかかえられたような…気がする。
…そこからは覚えてない。
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作者ホームページ：http: 作成日時：2014年8月8日 23時
