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逃走の制止 ページ7

「せっかく紹介してもらいましたけど、さっきも言ったようにここにいるつもりはありませんから」



きっぱりと言い切れば、ポンッと後ろから肩に手を置かれる。


振り返れば一応、私を助けてくれた青い髪の青年………ソロモンが居た。



「そのくらいにしておけよ。いい加減、大人しく席についたらどうだ?」


「嫌よ。大体、貴方が私をこんなところに連れてくるからじゃない!!」



彼の言葉にムッとした私は言い返す。

助けてもらった恩人とはいえ、ここに来たくて来たわけじゃないもの。



けれども、彼は彼で私の言葉に反論を入れてくる。


「何言ってやがる、あんなに強力な魔法をめちゃくちゃに放つ奴を野放しにできるか」


「なっ!」



当たり前じゃない!


無我夢中で放ったんだから、めちゃくちゃに決まってる。


そんなこと、わかってる。



私は、魔法を使うことが嫌いなのに…それでも私なりに頑張ったんだから!!



気が付くと、きゅっと服を握りしめていた手が震えていた。




魔法が下手なのは、私が一番よく知っている。

だって、随分と前から水魔法や風魔法、浮遊魔法で遊ぶことしかやっていないんだもの。



何も知らない、今日会ったばかりの人にとやかく言われたくないわ。




「もう、知りません!今すぐここを出ます。ありがとうございました!!」


ぺこりと大袈裟なくらいに大きく頭を下げて、杖を手に取った私は出口目指して駈け出そうとする。


けれども、ソロモンに強く腕を掴まれた。


そして、アルバさんにまで両肩を掴まれて二人掛かりで止められる。


「離してください!!」



ここにいたくない私はジタバタと腕を振って振り切ろうと試みる。



「おい、暴れるな!」


「ちょっ、ダメだよ。君はもう聖教連に目を付けられたんだから!!」



そのアルバさんの一言に私は思わず動きを止めた。



「え?」




目を付けられた?



私が?




あんな初心者レベルな戦い方だったのに?




キョトンとする私に彼女が言葉を付け加える。



「“凄い魔力の持ち主が仲間になってる”って噂されてたよ?」


「なんで………」



「どっちにしても神杖を持ってんだぁ〜無理もねぇだろ」


「ぅひゃあ?!」



私の後ろから突然声がしたかと思うと、肩に腕が回されていた。



ひょこっと出てきた黄緑色の髪をした青年。

アルコールが入っているのか、頬が赤い。



舌が回っているかどうかも怪しい。

神杖→←抵抗軍への誘拐



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設定タグ:マギ , ソロモン , アルマトラン   
作品ジャンル:アニメ
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ミヅキ(プロフ) - アリスさん» お返事遅くなってしまい、すみません!!(;><)ありがとうございます。頑張ります!! (2015年7月13日 23時) (レス) id: c07fa541ba (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 頑張って更新してください!楽しみにしてます (2015年6月15日 23時) (レス) id: 263fd153e4 (このIDを非表示/違反報告)
ミヅキ(プロフ) - 彩星さん» 久しぶりー(≧∇≦) このところリアで色々ありすぎて、なかなか占ツク来れない(・_・、) (2015年4月3日 21時) (レス) id: c07fa541ba (このIDを非表示/違反報告)
ミヅキ(プロフ) - ムックさん» コメ返遅くなってごめんなさい(>_<) 本当ですか!?そう言って頂けて嬉しいです(*^^*) (2015年4月3日 21時) (レス) id: c07fa541ba (このIDを非表示/違反報告)
彩星 - 久しぶり〜! (2015年3月28日 12時) (レス) id: 0e7062ca6e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミヅキ | 作成日時:2014年8月1日 20時

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