父 ページ44
ガラガラと瓦礫の崩れる音が聞こえる。
けれど、体にはなんの衝撃も襲っては来ない。
変わりに懐かしい声が私を呼ぶ。
「A！」
お父さんだ。
お父さんの声だ。
昔と変わらない優しい声。
そしてなにより、その瞳は真っ直ぐ私の姿を捉えていた。
「お父さん？！！」
嬉しくて微笑む私に、近づいてきた父。
そのままお互いに抱き合って喜びを共有する。
「魔法が解けたんだね…」
「あぁ、怖い思いをさせてすまなかった。もう大丈夫だ」
「うん」と返事をして父から離れた私は疑問を口にする。
「それにしても、お父さんは操られえていたのにどうやって魔法をといたの？」
「それは僕が教えよう」
声がした方へと振り返ればアルバが得意げな顔でやってきた。
「アルバ！」
「Aのお父さんの魔法をといたのは、Aの力だよ」
「えっ？」
思ってもみなかった回答に私は目を見開く。
「私、何もしてないよ？」
「いいや。君はあの時、無意識のうちに強力な音魔法を発動させていた。おそらく、それがきっかけで魔法が解けたんじゃないかな」
そう言ってアルバが私のお父さんへ顔を向けると、彼が頷いた。
「彼女の言う通り、Aの声が聞こえたんだ。だから、咄嗟に魔法を隣にいた青年へ向けた。結果、彼は
「お父さん…」
辛そうな表情の父に、やむおえなかったとはいえ、青年を攻撃してしまったことを後悔しているのだとわかる。
けれど、すぐに表情を柔らかくした。
「…でも、Aは立派な魔道士に成長したんだな。母さんのおかげだ」
満足そうに笑うお父さんの言葉に今度は私が心を痛めた。
お父さんはお母さんの最期を知らないんだ…
「あのね、お父さん………お母さんの事なんだけど…」
母のことを口にしようとした瞬間、ドォンと大きな音がした。
ハッと上を見上げれば
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ミヅキ(プロフ) - アリスさん» お返事遅くなってしまい、すみません！！（；＞＜）ありがとうございます。頑張ります！！ (2015年7月13日 23時) (
レス) id: c07fa541ba (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 頑張って更新してください！楽しみにしてます (2015年6月15日 23時) (レス) id: 263fd153e4 (このIDを非表示/違反報告)
ミヅキ(プロフ) - 彩星さん» 久しぶりー(≧∇≦) このところリアで色々ありすぎて、なかなか占ツク来れない(･_･、) (2015年4月3日 21時) (レス) id: c07fa541ba (このIDを非表示/違反報告)
ミヅキ(プロフ) - ムックさん» コメ返遅くなってごめんなさい(>_<) 本当ですか！？そう言って頂けて嬉しいです(*^^*) (2015年4月3日 21時) (レス) id: c07fa541ba (このIDを非表示/違反報告)
彩星 - 久しぶり〜！ (2015年3月28日 12時) (レス) id: 0e7062ca6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヅキ | 作成日時：2014年8月1日 20時
