戦場の厳しさ ページ40
「バカ!!A、何ボーッとしてたんだ!」
そう叫んだ彼が私の額を指で弾く。
「痛っ!」
確かに、ボーッとしていた私が悪いけど、
「だからって弾く事ないでしょ!!…って、きゃ!」
抗議の言葉を並べようとした時、グイッと右腕で引き寄せられた。
「
首を動かして後ろを確認すれば、こちらに向かっていた聖教連の魔導士達が反対側へ飛ばされていくところだった。
「び、びっくりした〜。急に驚かさないでよ」
「それはこっちのセリフだ」
ホッと胸をなで下ろした私にソロモンが深刻そうな表情で、私を見つめていた。
そのまま彼が額をコツンと突き合わせてくる。
余りにもソロモンの顔が近くてドキッとしたけれど、それはすぐに離れた。
「気がついたらお前は前衛にいるし、変な2人組から魔法で串刺しにされかけるわ、氷漬けにされそうになるわ、間に合わないかとハラハラしたんだぞ」
はぁっと、ため息を付いた彼。
「無茶すんなって言っただろ」
心配そうな彼の表情に、こんな状況だと言うのにときめいてしまった私は慌てて首を横に振る。
ソロモンの言っていた変な2人組のこと、言わなきゃ!
「あのね、ソロモン。その2人なんだけど、あの年配の男の人、私のお父さんだと思うの!」
「はぁ?」
早口にそうつげれば、意味がわからないという表情を浮かべるソロモン。
それは、そうかもしれない。
「私とお母さんはお父さんの最後をこの目で確かめたわけじゃないの!ね?可能性はあるでしょ!?」
ガシッと彼の肩を掴んでみるけれど、「落ち着け」と言って私の腕を降ろさせた。
「例えそうだとしてもだ。攻撃を受けそうになったなら、必死で守備に努めろ。お前は自分の身を守ることだけ考るんだ。ちゃんと目の前の出来事に集中しろ。いいな?」
それだけ告げると、ソロモンが私のもとを離れて行く。
そのタイミングを見ていたかのようにアルバが声を張り上げた。
「坊ちゃん!イスナーン、ウーゴ、先へ!!」
「あぁ、任せたぞアルバ!Aを頼む!!」
アルバが頷くのを確認して、ソロモンは真っ直ぐ
仕方がないのでここを任されたアルバのもとへ近づく。
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ミヅキ(プロフ) - アリスさん» お返事遅くなってしまい、すみません!!(;><)ありがとうございます。頑張ります!! (2015年7月13日 23時) (レス) id: c07fa541ba (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 頑張って更新してください!楽しみにしてます (2015年6月15日 23時) (レス) id: 263fd153e4 (このIDを非表示/違反報告)
ミヅキ(プロフ) - 彩星さん» 久しぶりー(≧∇≦) このところリアで色々ありすぎて、なかなか占ツク来れない(・_・、) (2015年4月3日 21時) (レス) id: c07fa541ba (このIDを非表示/違反報告)
ミヅキ(プロフ) - ムックさん» コメ返遅くなってごめんなさい(>_<) 本当ですか!?そう言って頂けて嬉しいです(*^^*) (2015年4月3日 21時) (レス) id: c07fa541ba (このIDを非表示/違反報告)
彩星 - 久しぶり〜! (2015年3月28日 12時) (レス) id: 0e7062ca6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミヅキ | 作成日時:2014年8月1日 20時