魔法がキライな魔導士【マギ】

胸の鼓動 ページ24

どうもソロモンといると調子が狂う。


そう言えば、前にも似たようなことがあったような………？




確か、あれは私が初めて抵抗軍にやってきた日。
　
ソロモンが私に謝ってくれた時だ。



あの時はただ照れくさくて、なんだか恥ずかしかった。




けど、今はそれだけじゃない。






あぁ、そっか。






私、知ってる。





このドキドキが何ていうものなのか。



ずっと母から、父とのノロケ話しを聞かされてきた。


とても楽しかったあの頃、彼女たちとガールズトークなるものだってやった。







でも、認めたくない。









ソロモンのことが好きになっちゃっただなんて…









「A、大丈夫アルか？顔が赤いアルよ？」



「えっ？」


私がもぐもぐと食事をしていると、いつの間にか喧嘩を終えていたファーランが首をかしげて聞いてきた。



「本当だ。A、熱でもあるんじゃない？」

アルバが心配そうに私の顔を覗き込んでくる。


「ホント？でも、全然平気だよ」


「あはは」とごまかして笑うとイスナーンが余計な一言を放つ。



「そーそ。バカは風邪ひかねぇって言うしな」



その言葉にカチンときて私は言い返す。




「バカって何よ！！バカって言うイスナーンの方がよっぽどバカじゃない！！」


「あぁん？」


「何よ？」



互いにバチバチと火花を飛び散らせるかのように睨み合う。

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