第３夜*謝肉祭 ページ6
謝肉祭〈マハラガーン〉が沢山の歓声によって開始された。
今宵の宴はまぁ皆さん楽しそうで。
私もロアと一緒に謝肉祭を楽しませてもらっている。
シンドリア国王である七海の覇王、シンドバッド
そして彼に仕える八人の武官文官食客である八人将。
十分に興味をひく存在だ
それに…
『彼らを見てると楽しいわ』
ロア『いきなりどうした。』
ロアは珍しく人間の姿になって美味しい料理に
舌づつみを打っている。
猫の姿だと食べれないものね
ロア『また碌でもない事考えてるのか？』
『失礼じゃない？ただ彼らを見てると楽しいって感じただけよ』
煌帝国はまぁ楽しそうなのだけれど、
後ろにいるのが面倒なのよね
アル・サーメン。
本気で戦えば一発で破滅させる事なんて簡単だけれど
残党とか面倒だし……。
それに逆に世界滅ぼしそうで怖いってロアに
言われたのよね、そこまで言うほどかしら…
あ、無言で目線そらされたわ。
ロア『(このまま…シンドリアに居そうな気がするのは私だけか。)』
いや…でも……と独り言をブツブツ言っているロアをほっといて
グラスに注いでいたお酒を口に含む。
ちらりとシンドバッド王の方を見るとまぁ
踊り子衣装を着た女性に囲まれて笑顔だ
だから七海の女っ誑しって異名もあるのね(笑)
その姿を見て溜息をついてる政務官のジャーファルさん。
彼…苦労人のオーラめっちゃ出してるわね、
まぁあの王だと仕方ないか(笑)
でも可愛いわね〜…弟もしくは我が子にしたい…
甘えさせたいわ…
するとパチッと目が合ってしまう。
にこりと普通に微笑むと彼は目をまん丸にして
かあっと頬に赤みを出して目を逸らした。
『あら…』
何か悪いことしたかしら
ロア『ノア、食わないのか？』
『食べるわ』
とりあえず楽しみましょうか
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作者名：榛 冰 | 作成日時：2013年11月25日 3時
