【マギ】自然に愛され、自然を愛す、ファナリスの少女【マスルール】

＊宣言＊ ページ31

ーマスルールSIDEー


Aは俺が起きた瞬間に泣きながら抱きついてくる。


マス「A…？」


貴「マスルール！！何勝手に私に血をわけたりするんだよ！！どれだけ心配したか分かってんのか！？」


どうやら、相当興奮しているようだ。


Aやレームのファナリスは本当に感情豊かだと思う。


そういう俺も、Aに何かあれば、日頃の冷静さを保てるか自信ない。


マス「ごめん…A。でも、俺もAが心配だから…。」


俺は抱きついて来るAを強く抱き締め返す。


貴「マスルールの…ばかぁ…ばかばかばかばかばか……ひっく……っ」


弱い力で胸板を叩かれる。


Aがどれだけ心配して俺のそばにいてくれていたのか、すごくわかった気がする。


貴「マスルール……大好き…もぅ………どこにも行かないで…？」


耳元で消え入りそうな声がする。


マス「俺も……好きだよ。どこにも行かない…Aを行かせない。」


Aの耳元で俺も答える。


貴「ぇ…？それってどういう…！？」


Aがこっちを向いた瞬間にAの顎と腰を持ち、自分の方に引き寄せてキスをする。


貴「んッ……ます…っ……！」


Aが苦しそうに胸板を押すから、離す。


貴「っはぁ……ぃ…きなり……な…に？」


マス「……こうでもしないと、Aは泣き止まないと思って。」


貴「・・・そっか…ありがとう。……それよりさっきの行かせない…って？」


マス「Aを…レームには帰さない。」


俺はそう宣言して真剣な目でAを見つめた。

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