*王宮* ページ4
貴「す…すごい…。」
シンドリアに一歩足を踏み入れるとそこはまるで別世界のように賑やかで華やかで平和だった。
呑気なものだよね。
今、こうしてる間にもたくさんの戦争が起きてるのに…。
私は何故か噂や情報が次から次へと頭に入ってくる。
だいたい、大きく風が吹いた時なんか、うるさいほどに。
だから、風が教えてくれてるんだろうなとも思う。
そうだ…。
私はいい考えが思いついて、物陰に隠れた。
宙に向かって話しかける。
貴「マスルールという男をしらない?この国にいるのは確かなんだけど…。教えて欲しいの。」
ヒュー…
小さく風が耳元に吹いて、まるで内緒話をするように教えてくれる。
貴「うん…。王宮…?ここの?八人将…ね。わかった。ありがとう。」
風が教えてくれた、八人将という人達に会いに行く為に、王宮へと向かう。
王宮は城下を見下ろせる位置に高々とたっていた。
貴「ここか…。」
私は、王宮の中へと入ろうとする。
すると、隣にたっていた人たちが、私に槍を向ける。
兵「おい、お前!!どこの者だ!?勝手に入るな!ここは、シンドリア国王、シンドバッド様の王宮としってのことか!」
シンドバッド…?
マスルールを連れていったあの青年か…。
もう何年も経ってるし、国王になってても驚きはしない。
兵2「とにかく!中に入れるという証をだせ。」
貴「そ…そんなの持ってません…。でも、会いたい人がいるのです!入れて下さい!」
兵2「それは誰だ?」
貴「マスルールという男です。お願いです。ここにいるはずだから…。」
兵「マスルール様だと!?尚更会わせる訳にはいかん!!」
貴「お願いです!!中に入れてくれなかったら…殺しちゃい…ますよ?」
兵2「なに言ってるんだ?脅しのつもりか?」
貴「信じれないなら…いいですよ。」
私が地面に手をかざすと、地面が盛り上がり、そこから鋭くとがった、木の根っこが出てきた。
貴「ごめんね…。みんなの力を貸して…。」
私はそのままかざした手を、王宮の硬くしまっている門へと向けた。
すると、木の根っこはその門をぶち破り、穴を開けた。
貴「ありがとう。みんなのおかげで兄様に会えるよ。じゃぁ、しっかり休んでね。」
私はまた、根っこを地面の奥深くに戻す。
その間に、さっきの音を聞きつけてか、たくさんの兵が集まった。
ちょっと…やり過ぎちゃったかな…?
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凛真衣@おやじ系女子(プロフ) - φアニメメメ√さん» ありがとうございます!!頑張って更新しますね!! (2014年3月15日 15時) (レス) id: c733f0bb7d (このIDを非表示/違反報告)
φアニメメメ√ - 凛真衣さん» 面白いです!!続きが楽しみ!!!マスルールさんmjイケメン!! (2014年3月15日 15時) (レス) id: dcaba890fa (このIDを非表示/違反報告)
凛真衣(プロフ) - 実卯さん» 大丈夫ですよ!調べてもらいまでしちゃって、嬉しいくらいです!!ありがとうございます! (2013年11月24日 12時) (レス) id: c733f0bb7d (このIDを非表示/違反報告)
凛真衣(プロフ) - マリイさん» さすがくしゃみフェチですね!wマスルールに溺愛させます!!w (2013年11月24日 12時) (レス) id: c733f0bb7d (このIDを非表示/違反報告)
実卯 - ↓ごめんなさい、Pix●v百科事典で調べたら剣闘士やってましたね!私の情報不足でした、ごめんなさい (2013年11月2日 22時) (レス) id: ed1cadcaa7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凛真衣 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/AYUMU0918092
作成日時:2013年10月7日 0時