【マギ】自然に愛され、自然を愛す、ファナリスの少女【マスルール】

＊戦い方＊ ページ11

ーアリババSIDEー


俺たちはAの部屋のベッドで４人で寝っ転がって話を始めた。


アラ「まずはAおねいさんの話が聞きたいな！綺麗な戦い方っていうのを教えておくれよ！」


貴「ん〜…自分じゃわからないな…。アリババ教えてあげてよ。」


アリ「え…。まぁなんていうのかな…。Aは最初に攻撃を絶対しないんだ。相手が攻撃してくるのを待って、攻撃を相手が仕掛けてきたら、それを全部よけるんだ。こう…ぬらりくらりと…。で、相手が体力を消費して疲れきったときに、一発だけ急所に当てて、それで終わりなんだ。」


モル「綺麗…というか、怖いですね…。」


貴「そうかな？なんか、これが普通っていうか…。」


アラ「そういえば、シャルルカンさんが言ってたけど、剣闘士の強い男の人って女の人にモテるんだよね…？Aおねいさんはどうだったんだい？」


アリ「アラジン…そこ聞くのかよ…。」


はっきり言って、その答えはあまり聞きたくない。


貴「ん〜…実感とかはなかったけど、そういう風に言ってくる人はいた気がする…。けど、全部断ったし、私が好きなのは兄様だから。」


モル「Aさんって、すごくマスルールさん大好きですよね？」


貴「うん！そうだよ！(ニコッ」


ズキッ…


胸の奥の方が苦しくなる。


なんなんだよ、これ…


アラ「で…でも、その好きっていうのは、どういう好きなんだい？」


アラジンが焦った顔で聞き返す。


貴「んー…そう聞かれるとわからない…。」


アラ「そ…それならよかったよ…。」


ホッとした顔でアラジンが言う。


俺もどこか心の奥でホッとする。


ん…？


なんでホッとしてんだ？


もう…意味わかんねぇ…

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