Desire５ ページ5
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制服に着替え終わったが…
「ねぇ、あなたはどこ産まれなの？」
「…」
「桜髪は地毛？珍しいよね！」
「…」
助けてください、さっきからペトラという明るい茶髪が質問攻めして来ます。
「好きな人とか、付き合ってる子とかいる？モテそうな顔してるよね」
「あぁもう！あんたはなんなんだ！」
「あぁごめんなさい…何故か貴方の事知りたくて」
「やめとけペトラ。討伐数3桁なんて盛ってるに違いねぇ。兵長すら騙してんだよこのぼんぼんは！」
「確かに、こんな子供があの実績…おかしいな…」
皆が俺をジロジロ見てくる。
それをエレンはわたわた しながら止める。
「兵長を騙すなんて許せねぇ！お前！」
と、オルオが俺の胸ぐらを掴んだ。
「……あんた、やんのかよ」
と、胸ぐらを掴んでいる手を俺は掴み、爪を入り込ませ、精一杯の力を入れる。
「いぃでででで！！離せ！！」
俺は手をパッと離す。
すると、地べたに尻もちをついた。
「…あんた達が俺を受け入れなくてもいい。
だから、俺が受け入れればいい」
すると、しばらく沈黙が続いたが、
突然ペトラが俺に抱きついた。
「…えぇぇ…！？」
「私だって君を受け入れるよ！」
ちょっ、と待って
「し、死ぬ！死ぬって…」
戦う前に殺す気か。
_ _ _
夜になり
皆が眠りにつく頃だった。
俺は、ペトラの部屋を訪ねた。
コンコン、と扉をノックする。
「はい」
ペトラがひょこっと顔を出した。
「…あの…リヴァイのマントを洗いたかったんだけど…洗濯とかやったことなくて…てか…記憶…なくて…」
「まずは入って入って！」
俺を変に思わないのか？
「洗濯は洗うものをポイッて入れてボタン押して終わったら乾かすんだよ！」
わかんねえええ、がさつうううう。
てかもう洗われてるううう…。
「そうだ、洗ってる間、君のこと教えてよ」
「…俺…は…、名前と歳しか知らない…思い出とかはもう、無いに等しい」
「そっか、なら、思い出はこれから作って行けばいいね！殆ど巨人討伐や訓練の思い出になるだろうけど…」
どこまで明るいんだ、この人。
「あ、洗い終わったみたい。それじゃ、乾かすのは自分の部屋がいいかな？もう遅いし」
「…あの！」
「ん？」
「…ありがとう」
ペトラは微笑み、
「いいえ！」
と言った。
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桜の花言葉
『高貴』『清純』『私を忘れないで』
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にゃるす。 - 真面目に泣きました…… 感動です！！こんな素晴らしい作品を作ってくださった作者様に感謝です！！ありがとうございます！！(人 •͈ᴗ•͈) (2022年6月9日 22時) (
レス) @page50 id: fbac834549 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - ぴりおどさん» 節子…それ涙です…(戯れ)ありがとうございます嬉しいです…！！ (2021年11月27日 0時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
ぴりおど - 目から汗が…凄く面白かったです！ (2021年11月20日 21時) (レス) @page50 id: d35dddd041 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 僕さん» ありがとうございます....！！涙していただけてとても嬉しいです…！ (2021年4月30日 17時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
僕 - 感動しました。涙が止まらないです！ (2021年3月31日 9時) (レス) id: 9ca767eafd (このIDを非表示/違反報告)
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