Desire4 ページ4
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「…兵長、その後ろの人は…」
「あぁ、こいつも特別作戦班に所属された」
「えぇ!?まだこんなに若いのに!」
女性が俺をそう言い、まじまじと見てきた。
「君、綺麗な桜髪ね」
…慣れないな…。
「…どうも…」
「こいつはA・ディザイアだ。まだまだ世間知らずのガキだが、討伐数154、討伐補佐216、という実績を持っている」
「えぇ!?…すごいんだね、A!」
急にファーストネーム呼び…
「でも…俺、リヴァイには劣る」
…あれ?
なんで、リヴァイには劣るって知ってるんだ?
なんで…そんな実績があるんだ?
「…あ!あの、すいません!なんで俺の名前を知ってたんだ?」
小声で言ったつもりなのに、聞こえてたのか。
「…い、いや、君はエレンって顔してるから」
精一杯、自分で自分をフォロー。
「な、なんだそれ…」
「おいA」
リヴァイに呼ばれた
「何だよ」
「お前の制服がある。これだ。」
バサァッとテキトーに俺に制服を投げた。
「あ…こ、これ」
今着ている緑のやつを指差した。
「それは洗って返せ」
といい、リヴァイはどこかに行ってしまった。
「…」
「気づいた?あの人は潔癖なのよ。普段は自分の着ているものは人に着せたりはしないの」
それを…俺に着せた?
「変なやつだな」
「お前な!さっきから黙って聞いてりゃ兵長のこと呼び捨てしやがって!」
舌を噛んでいたおじさんがそう言った。
「…兵長?」
「兵長はな!すごいお方なんだぶぉあぁあ」
また舌噛んだ。
「…この班、変人の集まりだろ?まぁ、俺が言えないんだけどさ」
と、エレン…が言った。
背、高い…
「…」
「ところでさ、何才なんだ?」
「…18」
「はぁっ!?俺より年上?その身長で!?」
失礼だなこいつ
「あんたが異常なだけだ」
「悪かったって、でも俺より先輩なんだな。下手したらペトラさん達より…。歳が近いのか話しやすいっつーか…」
あぁ
そういうことか
「…よろしくな、Aさん!」
と、手を伸ばしてきた。
俺は、その手を取り、
「Aで…いいよ」
と言った。
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桜の花言葉
『高貴』『清純』『私を忘れないで』
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にゃるす。 - 真面目に泣きました…… 感動です!!こんな素晴らしい作品を作ってくださった作者様に感謝です!!ありがとうございます!!(人 •͈ᴗ•͈) (2022年6月9日 22時) (レス) @page50 id: fbac834549 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - ぴりおどさん» 節子…それ涙です…(戯れ)ありがとうございます嬉しいです…!! (2021年11月27日 0時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
ぴりおど - 目から汗が…凄く面白かったです! (2021年11月20日 21時) (レス) @page50 id: d35dddd041 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 僕さん» ありがとうございます....!!涙していただけてとても嬉しいです…! (2021年4月30日 17時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
僕 - 感動しました。涙が止まらないです! (2021年3月31日 9時) (レス) id: 9ca767eafd (このIDを非表示/違反報告)
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