▽第64夜 転送先は ページ23
『ん……あれ、ここ何処だ?』
俺は目を覚ました。
確かアラジン、アリババと迷宮攻略して、
……あ、そうか転送か。
『にしても薄暗いな…まだ昼じゃねえの?』
俺は薄暗い道の真ん中にいる。
横には家が建っていて、それが太陽の光を阻んでいるようだった。
………この家、見たことあるぞ。
まあ取り敢えず、と立ち上がり、路地裏のようなこの場所から出ようと歩き出す。
数歩歩くと、明るい光が目に刺さった。
『眩しっ…』
そんな一言を零し、目を細めながら通りを見る…が、通りに人はいなかった。
誰も、いない。
そんなはずは無いだろう、ここは首都のように建物が並んでいるのに。
俺はそう思い、体力を振り絞って家屋の屋根に跳び乗った。
殆ど隙間なく並ぶ家々の屋根を伝い、目を凝らす。
すると、大きな城のような建物がある。あれは……禁城か。
と、いうことは……
『煌帝国…!?』
組織の本拠地じゃねーか。
それに、各地に潜むという“あいつら”にも会うかもしれねー。
今のままだと体力持たないだろうし、どうするべきか……。
あ、白龍に頼めばいいのか…?
あいつ料理上手いしな。うん、飯作ってもらおう。煌のお母さんに。←
…いや、お母さんにしては真面目過ぎかな?
とにかく、禁城までひとっ走りと行きますかね。
俺はそのまま屋根を跳び跳び、禁城に向かった。
*
ギリギリだった……いや、本当に。
『あ、そこの門番さん、門開けてくんね?』
俺はその辺にいた門兵らしき人にそう言い、いつだったか煌帝国(ジュダル)にもらった神官の証を見せた。
勝手に空から入ると、これ見せても通用しなさそうだし…何より、魔女が来ると困る。念には念を、ってやつだ。
まあ、勝手に俺は煌の神官になっているわけなのだが。
仕事とか一切してないし、この国にもあんまり滞在してない。だから多分忘れられてるはずだ。
門兵「神官殿でしたか。どうぞ、お通りください」
そう言って門を開けてくれた。
凄いなこれ。万能じゃん。
『うん、ありがとな』
一応お礼して、門をくぐった。
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たいやきorのあ(プロフ) - (名前)さん» すみませんが、今書き直し中です。待っていただけると幸いなのですが、どうしてもというなら「20021109」で閲覧してください。 (2015年12月8日 22時) (レス) id: f0f77c2065 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - すみません、パスワードを教えてください。 (2015年12月7日 18時) (レス) id: 7e07e5fa32 (このIDを非表示/違反報告)
たいやきorのあ(プロフ) - セラリアさん» マジですか…ありがとうございます!頑張りますね!! (2015年11月16日 20時) (レス) id: f0f77c2065 (このIDを非表示/違反報告)
セラリア(プロフ) - 見た途端すぐにコメントしました。お気に入り登録してますから!ヘ(≧▽≦ヘ)♪ (2015年11月16日 20時) (レス) id: 24fb74d998 (このIDを非表示/違反報告)
たいやきorのあ(プロフ) - セラリアさん» そうなんですね…!応募ありがとうございました! (2015年11月8日 21時) (レス) id: fcb678c61b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たいやきorのあ | 作者ホームページ:http://できたら連絡しまっす(`・ω・´)ゞ
作成日時:2015年5月10日 11時