▽第61夜 よし、持ち帰ろう。 ページ19
『それな〜、アリは半端なかったな』
アリ「あ〜…確かにヤバかったな…」
アラジンの言葉に二人してうんうんと頷く。
アリ「アルトは何回死んだって思ったんだ?」
興味津々で聞いてくるが、生憎死んだと思ったことは一度もない。この迷宮では。
『お前が死んだな、とは思ったけどなあ…』
笑いながら言ってやると、パコンといい音を立てて軽く叩かれた。
アラ「でも、卵や光るコケはキレイだったよねぇ!」
アラジンが無邪気に言うと、思わず俺の頬が緩んだ。
こいつからはあれだ、人を癒すオーラが出てる。うん、笑みだけで回復魔法使えるわ。
アリ「確かにキレイだったな!…持ってきて売れば金になったのになぁ…まったく惜しいことをしたよ…」
『まだ商売する気かよ…』
俺が呆れ顔で言うと、アラジンはフォローなのか「い、いいじゃない。こんなに宝物をもらえたし」と言った。
『アリババはさー、なんでそんなに金集めてんの?趣味?』
アリ「んな訳ないだろ……まあ色々あるんだけどよ、とにかく俺には金が必要なんだ。
まずは、この金を元手に商売を始めるゼ。
やっぱ自分の身ひとつで成り上がるには商売が一番だからなァ」
……ん?アリババのあのツノ…今更だけどどっかで見たような…?
ゴルタスやドルジスもそうだ。名前といい、ゴルタスのあの剣といい…黄牙族のと似ている。黄牙と言えばチャガンばあちゃん元気かな?
こういう時の俺の考えは、止まることを知らないようで。
アリ「___、アルト!」
『…っ!…あぁ、悪い…どうした?』
アラ「アルトおにいさんはこれからどうするんだい?」
アラジンが俺の頬にすり寄ってくる。
これはお持ち帰りしていいのか?
…駄目か。
『俺は…分かんね。旅人だし、気が向いたら会いに行くよ』
ボーッとしながら答えると、アラジンは少しだけ寂しそうに、「そうかい…わかったよ」と言った。
よし、お持ち帰り確定。連れて帰って一緒に住もう。←
アラ「…とにかくよかったねぇ。
僕とウーゴくんも[ジンの金属器]を見付けられたし。アリババくんも目的を果たせたから…
これで僕らの冒険も…おしまいだね」
『終わり……かー__』
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たいやきorのあ(プロフ) - (名前)さん» すみませんが、今書き直し中です。待っていただけると幸いなのですが、どうしてもというなら「20021109」で閲覧してください。 (2015年12月8日 22時) (レス) id: f0f77c2065 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - すみません、パスワードを教えてください。 (2015年12月7日 18時) (レス) id: 7e07e5fa32 (このIDを非表示/違反報告)
たいやきorのあ(プロフ) - セラリアさん» マジですか…ありがとうございます!頑張りますね!! (2015年11月16日 20時) (レス) id: f0f77c2065 (このIDを非表示/違反報告)
セラリア(プロフ) - 見た途端すぐにコメントしました。お気に入り登録してますから!ヘ(≧▽≦ヘ)♪ (2015年11月16日 20時) (レス) id: 24fb74d998 (このIDを非表示/違反報告)
たいやきorのあ(プロフ) - セラリアさん» そうなんですね…!応募ありがとうございました! (2015年11月8日 21時) (レス) id: fcb678c61b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たいやきorのあ | 作者ホームページ:http://できたら連絡しまっす(`・ω・´)ゞ
作成日時:2015年5月10日 11時