黒キ彼ハ何ヲ思フ ページ13
芥川 side
Aは探偵社に籍を置き、光へと進む。
それをポートマフィアは許さない。
僕は卑しきポートマフィアの狗。
上から命令が下れば、ただ淡々と熟すのみ。
黒い外套を見に纏い、闇に融ける。
コツ、コツ、コツ、コツ、
足音が響く。
───コンコンコン
「首領。芥川です」
「入り給え」
─ガチャ…
重い空気が纏わり付く。
息苦しく、今にも人を殺めてしまいそうな程ピリピリとしている。
「首領、ご指示を。」
「嗚呼。夜野 Aの捕縛だよ、呉々も失敗をしない様に」
「はい。…失礼します」
首領執務室から出て、昇降箱へと乗り込む。
ふぅ、と1人息を吐き出す。
けれど、夜になれば仕事を淡々と熟す狗にならねばならない。
チン、と音が鳴り昇降箱から出る。
途中、中原幹部とすれ違った。
放つ殺気に黒服は青褪め、避けて行く。
此処の処、ポートマフィアはかなり険悪な雰囲気である。
それは、"彼奴"が姿を消した為。
その事もあって首領も機嫌が悪いのだろう。
ピリピリと肌を焦がすような雰囲気の中
僕は自分の仕事を進めた。
▲▽▲▽▲
*
黒を纏い
闇と同化する。
誰にも悟られぬ様に、気配を…己を消し、漆黒に身を融かす。
Aと人虎が歩いてきた。
一通りのない路地に入ったところで、姿を出す。
「久しいな、A」
その時のAの顔は、恐怖に歪んでた。
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月瀬(プロフ) - マドレーヌさん» ありがとうございます〜! (2019年10月9日 17時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
マドレーヌ(プロフ) - 一気読みしてしまいました!とてもおもしろいです(^ー^)大変だとは思いますが更新頑張って下さいp(^-^)q応援しています♪ (2019年10月9日 17時) (レス) id: c84dba5333 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月瀬 | 作成日時:2019年9月10日 12時