【呪術廻戦】クズ？知っとる笑 【禪院直哉】

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夏油side


直哉「呪力が全くないただの猿」


直哉が自分の親戚?である甚爾に向けてそう言った。

呪力がない?普通、呪霊が見えずとも誰でも必ず呪力は持っている。
が、直哉は彼を"全くない"といった
と言うことは…


夏油「天与呪縛か…」


私の呟きに直哉は「ピンポーン」という。可愛いかよ


直哉「コイツは呪力0のかわりに、身体能力がゴリラ並みに高くなるゆうフィジカルギフテッドやねん」

甚爾「さっきからゴリラは余計だろ」

夜蛾「呪力が0…だから、警報もならなかったということか。まるで透明人間だな。気配の消し方も上手い」


夏油(ある意味呪霊より厄介かもな…)


夜蛾先生が直哉の説明に納得したように頷いた

悟「コイツそんなに強ぇーの？」

直哉「オレが体術で一回も勝ったことがないくらいにはやね」


直哉は辟易としたような顔で言うが、その顔はどこか嬉しそうに見えなくもなかった


直哉の言葉に悟も驚く

甚爾「たりめーだろ。お前に体術教えたの誰だと思ってんだ」

甚爾さんはそう言って直哉の髪をぐしゃぐしゃと大きな手で撫で回した


直哉が「やめーや」といって手を振り払う。
髪を直しながら不満そうに文句を言ってるが、やはり、その顔は少し柔らかく感じる


直哉が言ってた"体術を教えてくれた人"とはこの人だったのか！

夏油(あれ？さっきの言い方の感じで直哉は嫌いそうにしてたけど、実はそうじゃないのかな？私達と居るよりだいぶ雰囲気も柔らかくなってる気がする)

私があの時、体術を教えてくれた人のことを聞いたら、気分悪くなったって言ってたけど、どこか雰囲気がフワッとして、表情が柔らかくなった直哉の顔を思い出す


夏油(もしかして、直哉はあの人のこと……)



そこまで考えて、ブンブンと首を振る


夏油(いや、ありえない。直哉はいくら見た目が可愛くても男だし。甚爾って人も男だ。ない、ないよな？)


頭の中が少しパニックになった


直哉「何してんねん。いきなり首ブンブン振ってからに。怖いで自分」


直哉が少し引いたような目で私を見る。
やめてくれ、そんな顔さえ可愛いじゃないか


私は無難に「何でもない」と答えて直哉に微笑みかけた


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直哉が彼のことを好きだと考えたときに胸に走った小さな痛みに気付かないふりをして


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