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直哉「んで、ほんまは何できたん?ちゃんときた理由あるんやろ」
直哉は甚爾を下から睨みつけるようにして問いただした
甚爾「あぁ。わりーが、こいつしばらく借りてくぜ」
直哉「うわっ!」
甚爾は夜蛾に向かってそういうと直哉の手を掴みスタスタと歩いて行った
甚爾「ま、ここらで良いだろう」
甚爾は五条達と離れたところでようやく足を止めた
直哉「なんやねん、いきなりひっぱって」
甚爾「素直に着いてこいって言って着いてくるようなお淑やかな女じゃねーだろお前は(ニヤ」
甚爾はそういうとニヤニヤした顔で直哉をみる
直哉「……で、本題は?」
直哉はいつまでも女扱いを辞めない甚爾にイラついたが、このままでは甚爾を余計に楽しませるだけだと怒りを押し込み要件を聞く
甚爾「俺に息子ができたって話しただろ?その俺の子供の術式がわかったんだよ」
直哉「っ!まさ、か……」
甚爾「そのまさかだよ『十種影法術』お前ら禪院家が喉から手が出るほど欲しがっていた相伝って奴だ」
直哉は頭が真っ白になった。
直哉は女であるが天才だった。十種影法術とは年式も価値も劣るがそれでも禪院のもう一つの相伝術式である『投射呪法』を受け継ぎ、扱いの難しい術式を完璧に使いこなす程の。
誰もが直哉が次期当主だと疑わなかった。それだけ直哉は圧倒的な強さとセンスを持っていた。直哉も当主になる為に女という性を捨て、男として生きてきた。
だが、それは禪院家の相伝の術式『十種影法術』を誰も持っていなかったからである
しかし、甚爾の息子が『十種影法術』を発現させた
そのことが指すのは次期当主は直哉ではなく、甚爾の息子がなることが確実である
直哉「そ、んな…嘘やろ。なら、今まで俺がやってきたことはなんなん?」
直哉は絶望した
自分は相伝を持っていない上に性別を偽ってるとはいえ女である。誰が当主になるかは明白だった
甚爾はいまだに動揺している直哉をみて「ふぅ」と溜息を吐くと直哉を見てこう言った
甚「取引をしようぜ。直…」
直哉「取、引き?」
直哉は震える目で甚爾をみつめる
甚爾「______」
直哉「わかった。それでええよ」
甚爾「契約成立だ。これからもよろしくなお嬢」
直哉「その呼び方やめろて、約束守れよ」
甚爾「こう見えてお前のことは気に入ってんだ信用しろよ」
「んじゃまたな」そういって甚爾はひらひらと手を振って去っていった
直哉は唇をかみしめて去って行く甚爾の後ろ姿を見ていた
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ウジン(プロフ) - コノハさん» ありがとうございます!頑張ります!! (2021年3月24日 10時) (レス) id: f3dee7ce1e (このIDを非表示/違反報告)
ウジン(プロフ) - 夜さん» そうなんです!!別の小説でも宝石眼設定してて!ほんと好きなんです!ある姫 アーティ可愛いですよね^ ^ (2021年3月24日 0時) (レス) id: f3dee7ce1e (このIDを非表示/違反報告)
夜 - 宝石眼ってある姫(省略)のですか? (2021年3月23日 23時) (レス) id: ab019124cf (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - すっごい面白いです!夢主居ない小説珍しくて新鮮でした!これからも頑張ってください(*´ω`) (2021年3月22日 18時) (レス) id: 54f7813685 (このIDを非表示/違反報告)
たまごさん(プロフ) - 面白いのでもっと伸びてほしいです…。直哉くんなかなかにいい性格しててすごい好きなので、こういう作品待ってました!!作ってくださりありがとうございます!!!更新はご自身のペースで頑張ってください! (2021年3月20日 1時) (レス) id: e48596db7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ウジン | 作成日時:2021年3月19日 20時