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呆然としてた。
それと同時に、
怒りが、こみ上げてきた。
自分の、これまでの人生に対しての怒り。
なんで、こんなことになってしまったんやろう。
なんで、
告白の道具にされるようになったんやろう。
なんで、
他の人の気持ちばっかり伝えてんのやろう。
なんで、通訳なんかしてるんやろう。
そんなこんなで、ぐるぐると、
人生を頭の中で巡らせてると、
目の前からこっちに向かってくる、
馴染みある姿に気づいた。
「…大毅っ、」
大毅。
私に向けて、手を振って、
いつものように、キラキラ笑ってる。
けど、
そんな大毅を見た、私は、
ある最低なことを思いついてしまった。
私が、通訳さんなのは、
大毅と…幼馴染やからや。
私が、ものを隠されてしまったのは、
通訳を断ったから。
私が、告白の道具にされてるのは、
通訳ができるから。
私が、他人の気持ちばっかり伝えてるのは、
大毅がモテるから。
私が、通訳をしてるのは、
耳が聞こえない大毅と幼馴染で、
手話ができるから。
大毅のことを、まともに見れない。
どんどん自分が、最低な人になっていく。
『…どうした？』
そんな私を見て、人差し指を振る、大毅。
キラキラ笑顔は、心配そうな顔に変わってた。
そんな顔しないで？
大毅には、笑顔が一番似合うんやから。
「…なんでもないっ、」
これ以上、彼のそばにいたら、
どんな毒を吐いてしまうかわからなくて、
私は、ローファーに履き替えると、
すぐさま、そこから逃げ出した。
通訳さんの役目が終われば、
いつも走って、教室に戻るように。
踏まれた足の痛みは、
走りながら、必死に耐えてた。
「…はぁっ、はぁっ、」
結局、学校から家までノンストップ。
途中で、大毅のお母さんにもあったけど、
愛想よくできなかった。
帰宅してからは、即ベッドにダイブ。
意味もわからず泣いた。
十分泣いたら、
今度は、家に帰ってくるまでの、
自分の態度に後悔してきて、
ひそかに、また泣いた。
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のこのこ - しげかっこよすぎてやばいです！ (2019年2月9日 1時) (
レス) id: d9bf996457 (このIDを非表示/違反報告)
恋夏 - 最高！！2人が結ばれて本当に良かった (2018年7月15日 13時) (レス) id: bda6d95fa7 (このIDを非表示/違反報告)
こっこ(プロフ) - 大大大好きな作品だったのでAfterすごく嬉しかったです。素敵な作品をありがとうございました。もっとこのふたりを見たいのでまた続編期待してます！！ (2017年6月13日 13時) (レス) id: cbfa499980 (このIDを非表示/違反報告)
すぴん(プロフ) - Afterまであって嬉しいです！重岡くんと主人公ちゃんにほっこりしました。 (2017年6月13日 0時) (レス) id: f7fd1c07dc (このIDを非表示/違反報告)
すぴん(プロフ) - 前に途中まで読んでいたのを思い出しました。大毅くんは優しくて思いやりがあって素敵ですね。幼馴染の2人の関係性に微笑ましさも感じました。好きな作品です！ (2017年1月18日 1時) (レス) id: f7fd1c07dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉都香
x他1人 | 作成日時：2016年8月27日 18時
