新選組の秘密 ページ7
忍「聞かせてもらう。だが、雪村千鶴とは誰だ?」
原「新選組に蘭方医として居た雪村綱道を探して京に来た女だ」
斉「雪村は父親である綱道さんを探していたが我々も綱道さんを探していた。変若水の事が外部に知られないために」
沖「綱道さんは変若水の研究をしていた張本人だった。千鶴ちゃんは後になって知っちゃた・・・それで、土方さんの小姓として新選組に居たわけ」
山「そして、新選組が最後の地である蝦夷で終わった時の事・・・」
土「俺はその時には羅刹になった体が限界だった・・・羅刹は強大な力の代わりに数十年かけて使う命から力を得る・・・その分、命が短くなる・・・そして、使い果たせば、灰となって消える」
林「それだと、最後は・・・」
土「あぁ・・・俺は仲間にばれない様に部屋を出た。千鶴は・・・黙って俺の後を追いかけて来た・・・俺は千鶴の行動を止めれなかった・・・千鶴は俺のが姿を消すまいに俺の隣で笑顔で言った『ありがとう』と・・・その後、俺は死んだ」
山「その後はの話ですよね・・・我々にも隠しているのは?」
土「あぁ・・・千鶴が見た新選組の生きざまを書いた者を見つけた・・・ッ、その本に手紙が挟まっていた・・・千鶴が未来を予測していたみたいに俺宛の手紙が・・・」
沖「ッ・・・」
土「内容は・・・『私は、新選組の誠の武士を見れて良かったです。土方さんが死んだあと私たちは降伏をしました。大鳥さんが私に話してくれたことがありました。それは、土方さんの墓と私物の事でした。土方さんの私物は全て私に渡してくださりました。土方さんの墓は桜の木の下にあると言われました。そして、大鳥さんは私を逃がしてくださいました。私は、大鳥さんに申し訳ないと思いながら土方さんの私物を永倉さんに引き取ってもらいました。その後、この手紙を本に挟んで永倉さんにお願いしました。土方さんと新選組の大切なものを生き続ける限り伝えてほしいと・・・この後は私が行動するつもりの事ですよ。実際にどうかは・・・分からないですよ。私は、土方さんの墓の隣で死ぬつもりです・・・土方さんが生きていたら怒られるかもしれません。でも、私は土方さんの傍に居たいからなんです・・・最後まで傍に居させてくださり、ありがとうございました。』・・・これが全ての内容だッ」
土方は千鶴に申し訳ないと思いながらこの内容を言った。
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作者名：千歳 x他1人 | 作成日時：2019年3月30日 18時
