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十四頁 ページ15

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中に足を踏み入れると、騒がしかった体育館が、水を打ったように静まり返った。


悲痛な顔をしているさつきに少しだけ笑いかけて、赤司君と虹村さんの前に立つ。


虹「…聞いてたのか?」

貴「…聞こえました」

虹「…そうか」


会話はそれだけで、互いに眼を見つめた。


貴「…辞めても良いですよ」

桃/黄「A/っち!!?」


沈黙を自ら破る。


霞が首筋に顔をすり寄せた。





そしてまた、沈黙が降りる。






虹「………お前は、」

徐に虹村さんが口を開いた。


虹「辞めさせない」


途端に、一部から不満の声が挙がる。

それを虹村さんが睨みつけると、一気に静まり返る。


虹「…化け物だろうが何だろうが、福沢はウチの有能なマネだ。んな簡単に辞めさせるわけねぇだろ」

それとも、と虹村さんは続ける。

虹「お前らに、こいつの代わりを勤められる自信があるのか?
この際言わせて貰うが、これまで桃井の事を気にも留めず、何もせず、ただキャーキャー言ってただけだろ。正直言って、居ても迷惑だ」


厳しい言葉に、女子マネが顔を背ける。


虹「お前らもだ。
自分達が一軍に上がれないのを、努力もしないうちからキセキの所為にしているお前らに、マネがどうたらって事に口を出す暇があるのか?ちゃんと努力して一軍に上がってきた奴も、その結果アイツらを上回った奴も居る」


虹村さんもその典型だから、誰も何も言えない。


貴「えと、あの、虹村さん、私一人辞めればいい話―」

虹「お前が辞めたいなら止めはしない。元々入るの渋ってたしな。でも、それとこれとは話が別。部内の意識の問題だ」


虹村さんは厳しい顔を崩さず、部員に目を向けた。



虹「今一度、自分の行動を省みろ。この話は以上だ」



有無を言わさぬ声色で告げられ、各々の反応を示しながら、練習場所に散らばった。



赤「Aさん」

赤司君の声に振り返ると、キセキの七人が並んでいた。

桃「私達、Aの味方だから。信じて」

泣きそうな笑顔でさつきが言う。


…そんな顔、君には似合わない。


貴「…そんな顔しないで」

桃「え?」

貴「分かってるから」


皆それぞれの反応を示す中、さつきは笑った。


桃「…ありがとう」


さつきは少し泣いていた。



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ひゃっはー。(プロフ) - 突然の訪問失礼いたします。憶えていらっしゃいますでしょうか、以前夢主イラストを依頼されたものです。絵の方が完成いたしましたので、ご確認いただけると嬉しいですっ! (2016年6月4日 11時) (レス) id: 4686e450f5 (このIDを非表示/違反報告)
炎道朱梨(プロフ) - ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです。頑張ります! (2016年5月29日 22時) (携帯から) (レス) id: 0d2f3e46ea (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - やばいです。チョー面白いです。もう、、何て言うか言葉に表せないくらい面白いです。早く続きぐみたいっす! (2016年5月29日 19時) (レス) id: 47e894458e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:炎道朱梨 | 作成日時:2016年3月11日 21時

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