異色のエクソシスト 禄

１１０☆二人の名前の由来は何さ？ Byラビ ページ14

雪Side

本当に姉さんは変わってないね
甘すぎだよ
いくら弟で引け目あるからってさ
鎖鎌、手に刺さってるんだよ？
いい加減、反撃しなよ

僕は姉さんに反撃させる為---僕を倒させる為にワザと姉さんをいたぶる

なんでまだ反撃しないのさ

イライラする

スキンさんじゃないけど、本当に甘い

その時、白髪もといアレンがティキにやられて物凄い音がした

今の姉さん、僕に絶対攻撃しないし、面白そうだから見てよ

そしたらアレンが言った

アレン「心までは砕かれるもんか……」

それでいくと姉さんは既に砕かれてるね
戦意まるでなし

アレン「貴方達闇から……絶対…」

手に力を込め、姉さんと同じかそれ以上の傷でもあるのに、その瞳は尚も強い光を燈している
へぇ
見かけによらず、強いな、アレン

アレン「逃げる…もんか……！！」

その時、アレンの言葉に反応して徐々に姉さんの瞳に光が灯る

そして、姉さんは森羅を神田のような刃の形状にした
そして、左ももに鎖鎌が刺さったままの状態で僕に攻撃する

雪「！！」

ジャララ…ガンッ！

僕は咄嗟に鎖で刃を防いだ

雪「…ワォ。どうしたの姉さん？攻撃する理由、無かったんじゃないっけ？」

正直、驚いた
あの精神状態から持ち直すなんて

ギリギリ、と力が拮抗する

バッ！

僕と姉さんは同時に一旦離れる
その際に、僕は鎖鎌を引き抜いた
激痛が姉さんを襲うけど、動きを止めるようなことはしない
互いに得物を構える

その時、アレンが言った

アレン「ティキ・ミック…貴方はエクソシストのことを誤解してますよ……」
ティキ「！」
アレン「対アクマ武器のイノセンスさえ壊せば、エクソシストはただの人間だと思ってる。何の力も持たないただの人間だとね」

アレンのイノセンスである十字架が光り始める

アレン「力は、イノセンスから与えられたものであっても、それを扱うのは人間であるエクソシストの心だ」

そして、イノセンスがみるみる修復されていく

神無(何だあの色……？)
雪「ワォ、凄いね」

感心したよ
さて、姉さんはどうかな？

アレン「…僕の大事なものが、この世界に在る限り……！！」

アレンの台詞に同意するように、姉さんは向かってきた

……シナリオ通りだよ、姉さん

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