第九百三十五訓 渡る世間は悪党ばかり ページ4
神威「単刀直入で悪いんだけど、どのタイミングで言ってもきっと驚くから言うよ。死んでもらうよ」
高杉「………別に驚きゃしねーよ…最初に会った時からツラにそう書いてあったぜ」
神威「流石に察しがいいや。実は以前侍って奴をこの目にしてから、こうしてやり合いたくてウズウズしてたんだ。何でだろう、微かだけどあんたからはあの侍と同じ匂いがしたのさ」
吉原で鳳仙を倒した、あの侍。
どうしてか俺は高杉に既視感を覚えた。
飄々とした態度を変えず、高杉は俺と対峙する。
高杉「奇遇だな。俺もその白髪のバカ侍を殺したくてウズウズしてんだ」
神威「………察しがいいというより超能力でも使えるみたいだね。その左目に秘密でもあるのかな」
高杉「フン」
その時、俺達を中心に取り囲む気配がした。
「神威!!」
俺の後ろに、狼頭の春雨第八師団の勾狼団長が部下を引き連れて現れた。
俺達を取り囲む雑魚も、勾狼の部下らしい。
神威「邪魔はするなと言ったはずだよね」
勾狼「………邪魔なんざしねーよ」
次の瞬間、背中に貫かれるような痛みが走る。
背中を肩越しに見やると、矢が四本、突き刺さっていた。
神威「あり?」
勾狼「神威…俺達が殺りにきたのは、てめーだ」
ガチャ、という音と共に、再び矢が放たれる。
矢には何やら毒が塗り込められているらしく、さしもの俺も膝をついてしまった。
勾狼の影から、さらに現れたのは、アホ提督。
阿呆「今までよく働いてくれた、神威。だがな、貴様等夜兎の血は危険すぎる。組織において貴様等の存在は軋轢しか生まん。斬れすぎる刃は嫌われるのだ、神威よ」
神威「こいつあ参ったね。アホ提督に一本とられるたァ」
ふらつく足を叱咤して立ち上がろうとした先には、刀に手をかけた高杉が立ちはだかる。
高杉「
何とか顔を上げた俺の視線の先に、椅子に座って眠るAがあった。
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ミサ(プロフ) - Love.percussion.さん» ありがとうございます!本当に長いことお待たせしてしまって申し訳ない限りです…。ていうか、そちらの方が夢主理解してますね?さては理解してますね??笑とにかく自身のチンケな語彙力では表せないほど嬉しくてたまりません。本当にありがとうございます!!! (2020年2月17日 16時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
Love.percussion. - 同じで、もしかしたら金属バットは卒業してたりして…。ミサさんのイラストも素敵なので、イラストもたくさん書いて欲しいです。劇場版の話ももし良かったらぜひ!連載頑張ってください! (2020年2月17日 15時) (レス) id: edcb4d77ca (このIDを非表示/違反報告)
Love.percussion. - 思っただけでとても気になります。さらば真選組篇ではヒロインは江戸に残りますかね?ヒロインのことだから「頭領が逃げて楽できるか。」って言うと思います。銀ノ魂篇2年後は銀さんと一緒で何年ぶりの兄妹水入らずだったり、2年後はヒロイン14才、今の神楽ちゃんと (2020年2月17日 15時) (レス) id: edcb4d77ca (このIDを非表示/違反報告)
Love.percussion. - 銀狼版「バラガキ篇」や「金魂篇」、「一国傾城篇」、「将軍暗殺篇」や「さらば真選組篇」、「洛陽決戦篇」そして「銀ノ魂篇」とても楽しみです!茂々将軍守って、鬼兵隊と春雨の連合軍と戦ったり、真選組の絆としばしの別れ、攘夷四天王再結成、そして最終章。今、 (2020年2月17日 15時) (レス) id: edcb4d77ca (このIDを非表示/違反報告)
Love.percussion. - 最新話読みました!いよいよヒロインと杉浦との戦いが始まりますね。先に行ったヒロインを銀さんや他の獣衆達は知ってますかね?銀魂原作は完結しちゃいましたけど、銀狼シリーズはまだ完結してないのでこれからが楽しみですし、見所がまだまだたくさんありますしね。 (2020年2月17日 14時) (レス) id: edcb4d77ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミサ | 作成日時:2018年9月2日 2時