たとえ卑怯者だとしても【宮侑 白布賢二郎】

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白布side






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次の日の朝、歯を磨く為に洗面所に向かった。
すると、一年の声が聞こえてきた。




「Aちゃんってさーやばくね？」




五色「え？何で？」




俺は咄嗟に足を止めた。




「噂だと、宮侑にやられたらしい。」




五色「やられた？」




「はぁ…五色はピュアだからなぁ。
だから、中学ん時に宮侑に変な感じに目付けられてから、その後ずっと肉体関係だったらしい。」




五色「なっ！？に、肉体カンケイ！？////」




「なんかさー、どういう経緯でそうなったか知らねーけど」




「ちょっと引かね？」




そう言ってその声の主が鼻で笑った。




白布「…へぇ、そうなんだ。」




その一年が俺の方に振り返る。




五色「！し、白布さん！！おはようございます！」




その一年は俺を見るなり真っ青な顔になって「…おはようございます」と小さな声で言った。




俺は固まってるその一年の目の前まで歩いて行った。





白布「なぁ、今言ったこともう一回言ってみろよ。」




「え…い、いや…あの…」




白布「言えねーの？」




「あの…すんませんでした…」




白布「お前さ、レギュラーじゃないよな。
それで他人の問題に首突っ込んでるお前に引くんだけど。」





「………。」





白布「つうかお前、バレーの推薦で入ったんだろ。噂話してる暇あれば、レギュラーになる為に少しは自主練でもしろよ。」





その一年の手元が震えているのが見えた。





俺は気分が悪くなって、部屋で歯を磨くことにした。





白布「肉体関係、か……」





宮侑





お前を絶対許さない。






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